「忠臣蔵松の廊下」の版間の差分

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ちなみに意識してるのかしてないのか、志村けんのセリフ回しは[[月形龍之介]]そっくりで、なにげない馬鹿げたコントも彼らの無意識の引き出しがクオリティを高くしている。
 
ちなみに意識してるのかしてないのか、志村けんのセリフ回しは[[月形龍之介]]そっくりで、なにげない馬鹿げたコントも彼らの無意識の引き出しがクオリティを高くしている。
 
  
 
80年代にも同番組で再演。珠玉のできばえは最初のほう。ドタバタも間合いも絶品。
 
80年代にも同番組で再演。珠玉のできばえは最初のほう。ドタバタも間合いも絶品。
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この作品の衣裳はいささかヘンで、カトちゃんは烏帽子かぶってるのに着物が長裃という具合。だが'''意外に新解釈'''かもしれない?。昭和30年代のまんが「堀部安兵衛」でも、そのようないでたちである。
 
この作品の衣裳はいささかヘンで、カトちゃんは烏帽子かぶってるのに着物が長裃という具合。だが'''意外に新解釈'''かもしれない?。昭和30年代のまんが「堀部安兵衛」でも、そのようないでたちである。
  
ちなみに8時だヨ!全員集合で同じコントをやったときはふたりとも直垂大紋に長袴。しかし烏帽子をかぶっていなかった。一番衣裳がちゃんとしてるのは89年の森光子とのジョイント・コント番組の時だが、劇中劇と言うこともあり、軽く流している。
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ちなみに8時だヨ!全員集合で同じコントをやったときはふたりとも直垂大紋に長袴。しかし烏帽子をかぶっていなかった。一番衣裳がちゃんとしてるのは89年の森光子とのジョイント・コント番組の時だが、劇中劇と言うこともあり、軽く流しているかんじでそんなに笑えない。
  
  

2009年7月9日 (木) 04:30時点における版

作品概要
制作会社 フジテレビ
公開年度 1978年
内蔵助役 −−−
評価 3ツ星

「ドリフ大爆笑」の5分くらいのコント。純粋におもしろい。


教えを乞うために加トちゃんの内匠頭が、去って行こうとする志村けんの上野介の長袴の裾を引っ張ってひっくり返す。しまいに刃傷に及ぼうとするが行き交うサムライは誰もがその場を(まるで気づかないかのように)スルーするという単純に笑える天丼コント。


加トちゃんの内匠頭が刃傷におよぶのは志村上野介に「高木ブーでも、あの、あのいかりや長介でさえも女房がおるわい」とプライベートをなじられたのがキッカケ。いかりやと比べられるのはまだしも、高木ブーより劣ると言われたことが遺恨となった。

ここで興味深いのは志村けんの吉良が「35にもなって嫁はいるのか?」と問いかけたとき、加トちゃんの内匠頭は「いまだ参上つかまつりませぬ」と答える点。返答として日本語的にはおかしなセリフであり、そのほかにも「なにとぞ教えて願いたい」など侍言葉が出なかった加藤茶(自分は本当にものを知らないと公言している)のアドリブの限界かともイメージされ、その場で志村も「嫁が参上したりするかバカタレ」とつっこむが、実はこの「いまだ参上つかまつりませぬ」というセリフは仮名手本忠臣蔵四段目における、切腹中の判官の「由良之助はまだか?」の問いに答える大星力弥の有名なセリフであり、歌舞伎ファンの加トちゃんはソレをとっさに引用したのだとすれば、意外に密度の濃いパロディになってるのかなとも伺える。

ちなみに意識してるのかしてないのか、志村けんのセリフ回しは月形龍之介そっくりで、なにげない馬鹿げたコントも彼らの無意識の引き出しがクオリティを高くしている。

80年代にも同番組で再演。珠玉のできばえは最初のほう。ドタバタも間合いも絶品。


この作品の衣裳はいささかヘンで、カトちゃんは烏帽子かぶってるのに着物が長裃という具合。だが意外に新解釈かもしれない?。昭和30年代のまんが「堀部安兵衛」でも、そのようないでたちである。

ちなみに8時だヨ!全員集合で同じコントをやったときはふたりとも直垂大紋に長袴。しかし烏帽子をかぶっていなかった。一番衣裳がちゃんとしてるのは89年の森光子とのジョイント・コント番組の時だが、劇中劇と言うこともあり、軽く流しているかんじでそんなに笑えない。


後年、メンバーが選ぶ傑作選にも出てたし、市販のDVDにも収録されてるらしいし、ドリフ結成45周年番組でも再放送され、ことあるごとにひっぱりだされるほど愛されてる傑作コント。