「忠臣蔵 花の巻・雪の巻 (松竹)」の版間の差分
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松竹映画ということで、当時まだ仮名手本で由良之助を2回しかやったことのない(出典:当時の対談)松本幸四郎時代の若き松本白鴎が主役に引っ張りだされてる。 | 松竹映画ということで、当時まだ仮名手本で由良之助を2回しかやったことのない(出典:当時の対談)松本幸四郎時代の若き松本白鴎が主役に引っ張りだされてる。 | ||
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あと、セットがすごくて、松の廊下もオープンセット。850坪の敷地に作られたとか。戦後最高の規模だそうです。 | あと、セットがすごくて、松の廊下もオープンセット。850坪の敷地に作られたとか。戦後最高の規模だそうです。 | ||
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いろいろ申し分無いが、さっきも地味だと言いましたがとにかくマジメ。もうちょっと彩りがあったらいいなと思った。その反省をふまえて染め直したのが東宝のほうの作品っていうことなのかしら。「やるならこうでなくっちゃ」という松竹への挑戦? | いろいろ申し分無いが、さっきも地味だと言いましたがとにかくマジメ。もうちょっと彩りがあったらいいなと思った。その反省をふまえて染め直したのが東宝のほうの作品っていうことなのかしら。「やるならこうでなくっちゃ」という松竹への挑戦? | ||
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+ | とはいえ、どこを抽出して覗いてもどの場面も大変よくできている。淡々としているがひじょうに構成が心地良い。正しい作品。 | ||
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2008年12月現在、Amazonで紹介している本作品のDVDのタイトルは「花の巻・'''雲'''の巻」と誤植のままであります。 | 2008年12月現在、Amazonで紹介している本作品のDVDのタイトルは「花の巻・'''雲'''の巻」と誤植のままであります。 |
2010年1月18日 (月) 03:40時点における版
作品概要 | |
制作会社 | 松竹 |
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公開年度 | 1954年 |
内蔵助役 | 松本白鴎 |
評価 |
松竹映画ということで、当時まだ仮名手本で由良之助を2回しかやったことのない(出典:当時の対談)松本幸四郎時代の若き松本白鴎が主役に引っ張りだされてる。
当時にしてはかなり大胆なアプローチの大作忠臣蔵。
瀬戸内海に集まる大艦隊(マットアートですが)とか、討ち入りのときに相手を斬った時バサッと返り血を浴びるなどなど。そしてもっとも注目すべきが討ち入りを「あだうち」ではなく、小藩取り潰し政策への反抗というレジスタンスに描いているところ。当時のパンフレットにも「まったく新しい解釈」とうたってそこをアピールしている。とはいえ見かけは非常にオーソドックスで地味な忠臣蔵。
これを見るまで、古い部類では60年代の東宝のがけっこう斬新だと思っていたが、実はいくつかの要素※1がまんまこっちが先にやっていて、ハスに見ると後年の東宝はこの作品のパクリ?とも取れなくないくらい。だって、会社違うのに題名まで一緒なんですよ。んま、影響力があった1本というかんじなんでしょうね。あっそう言えば主人公も松本白鴎で一緒だ。どうなってるんだ。
あと、セットがすごくて、松の廊下もオープンセット。850坪の敷地に作られたとか。戦後最高の規模だそうです。
いろいろ申し分無いが、さっきも地味だと言いましたがとにかくマジメ。もうちょっと彩りがあったらいいなと思った。その反省をふまえて染め直したのが東宝のほうの作品っていうことなのかしら。「やるならこうでなくっちゃ」という松竹への挑戦?
とはいえ、どこを抽出して覗いてもどの場面も大変よくできている。淡々としているがひじょうに構成が心地良い。正しい作品。
2008年12月現在、Amazonで紹介している本作品のDVDのタイトルは「花の巻・雲の巻」と誤植のままであります。
※1…城明け渡しにあたって合戦になるかもと領民が逃げ出す群衆シーンや、病気のために討ち入りに間に合わない浪士とか、62年の東宝作品にはかぶるシーンがいくらもある。