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携帯忠臣蔵〜世にも奇妙な物語 映画の特別編〜

263 バイト追加, 2022年5月17日 (火) 03:43
編集の要約なし
 この作品を助けてるのは中井貴一のコミカルな孤軍奮闘。そして、絵作りもきれいだし、音楽や編集の仕方など、周囲はコレをおもしろくしようと努力されてるし、うまくいってる。だからネット上のレビューでこの映画を「面白い」と言ってるコメントを見ると、まさにだいたいこの「着想」と「雰囲気」と「中井貴一」が評価されてるのが簡単に見つかる。
 しかしお話のほうが設定、ギャグ、ストーリーに、まったく特筆すべき点がない。 しかしお話のほうが設定、ギャグ、ストーリー共に、まったく特筆すべき点がない。
 そんなに辛い言い方をしなくても、もともと視聴者の要求レベルが高くない「世にも奇妙…」(当時)なんだし大目に見ても、なのだが、情報戦である討ち入り計画に「携帯電話」という必殺道具が、未来から元禄の世に与えられるのだから、忠臣蔵ファンの脳内にはタイトルだけ聞いた時点であれこれと勝手な名場面を期待してしまう。
 すなわち、浪士たちと携帯電話との出逢い、そして使いこなし始めてからの作戦…。いやいや逆に、携帯は吉良側に与えられて、討ち入りの結末に影響があるのかも!?…アンテナは誰が建て、はたしてその目的とは!?…とか、「忠臣蔵」と「携帯電話」という、超もってこいのコラボにいろいろ想像力をかきたてられワクワクするのだ。 すなわち、はじめこそかんたん便利で、小さな連絡ツールが、江戸と赤穂の600kmの隔たりを解消してくれるが、その携帯電話が、やがて吉良側の手に渡ってしまい、討ち入りの結末に影響が!?とか…アンテナは誰が建て、はたしてその目的とは!?…とか、「忠臣蔵」と「携帯電話」という、'''超もってこいのコラボ'''にいろいろ想像力をかきたてられワクワクするのだ。
 それはたとえば自衛隊が戦国時代にタイムスリップする「戦国自衛隊」や、自衛隊のイージス艦がミッドウェー海戦前にタイムスリップする「ジパング」にも匹敵する、大逆転も予想される「if忠臣蔵」にワクワクなのである! それはたとえば、自衛隊が戦国時代にタイムスリップする「戦国自衛隊」や、自衛隊のイージス艦がミッドウェー海戦前にタイムスリップする「ジパング」にも匹敵する、大逆転も予想される「if忠臣蔵」にワクワクなのである!
 …が、実際に見てみると、そうしたアクシデントは一切なく、ただただチョンマゲの中井貴一が、未来の八嶋智人と、 …それが、実際に見てみると、そうしたアクシデントは一切なく、ただただチョンマゲの中井貴一が、未来の八嶋智人と、'''いつも同じ要件でただ電話してるだけ'''の繰り返し。
 この「行き届かなさ」が'''ほんとう〜にもったいなくって、ガッッカリ'''するのです。タイトルから受ける期待度と中身のガッカリの高低差はAVのストリーミングを失敗したときのそれに匹敵する。(ま、そのていどなんだけど 笑)
 尺の問題もあっていろいろはしょらなきゃいけない制約はわかるが、それにしてもコレが最良だろうか?そもそもこういう「トワイライトゾーン」的な番組は「お話がまず肝心要」なんじゃないんでしょうか。それもせっかくの「劇場版」というお膳立てなのに。そもそもこういう「トワイライトゾーン」的な番組は「お話がまず肝心要」なんじゃないんでしょうか。それもせっかくの「劇場版」というお膳立てなのに。「なんにも起こらない時代劇」に予算を使っている…。
 そもそも、たった一台だけ未来とつながってるツールを内蔵助ただ一人に持たして一方的に未来人が何度も同じ事を聴くためだけに電話かけてくるんなら、多機能*が自慢の「携帯電話」である必要がまったくないのだ(携帯電話の形状自体にも意味が無い)。ケータイあるあるなネタも、使わずじまい(おかるが根付けをつけるシーンはある)。ぶっちゃけ「忠臣蔵」が題材である必要性も全然なし(皮肉なことにオチがそう言い表しているw)。だからストーリー的には、本作のタイトルは「でんわとチョンマゲ」あたりが適当ではないか。が自慢の「携帯電話」である必要がまったくないのだ(携帯電話の形状自体にも意味が無い)。ケータイあるあるなネタも、使わずじまい(おかるが根付けをつけるシーンはある)。ぶっちゃけ「忠臣蔵」が題材である必要性も全然なし(皮肉なことにオチがそう言い表しているw)。だからストーリー的には、本作のタイトルは「でんわとチョンマゲ」あたりが妥当ではないか。<small>*もっとも、2000年当時での機能はたかが知れているが。</small>
 あたし個人の意見だが、
 当時「ナニワ金融道」で忙しい脚本家・君塚良一氏はこの仕事をいったんは断ったのに、プロデューサー氏が「ジェームス三木さんも、一流の脚本家はみんな忠臣蔵を一度は書いてるんですよ」と口説き倒したという。<small>(註01)</small>
 …つまりはそんないきさつで売れっ子脚本家に無理に押し付けた(ファンとしてはその心意気はうれしい)おかげで、まことにお気の毒にしあがったわけだ。 …つまりはそんないきさつで売れっ子(&このテは不得意分野の)脚本家に無理に押し付けた(ファンとしてはその心意気はうれしい)おかげで、まことにお気の毒にしあがったわけだ。
 無意識にハードルを上げてしまった(これが情報戦とはまったく無関係なツール=たとえば「ラーメン忠臣蔵」だったらどれほど傷が浅かったことか)制作者たちが悪いのではなく、「携帯忠臣蔵」が背負ったバック・グラウンドが不幸だったのだろう。「コレも運命か…。」(<劇中の内蔵助の台詞)
註01…君塚氏が無理強いされたとするネットの話題(たしか対談だった)は、もりいが2008年頃に読んだものだが、その後出典を明らかにしようと、後追いで記述の元になってる記事をネット上で探したが、2020年5月現在、見つからなくなってしまった。こうなっては、もはや、[[もりいくすお]]の見た幻だったかもしれないが、エピソードとしては大変ありそうなことなので、削除せずに残す。の見た幻だったかもしれないが、エピソードとしては大変ありそうなことなので、「要出典」案件として、削除せずに残す。
ちなみに、2000年時点では「ジェームス三木氏の忠臣蔵」について、君塚氏を口説くのに有益なほどは、おしごと記録から確認できない。ちなみに、映画公開の2000年時点では「ジェームス三木氏の忠臣蔵」について、君塚氏を口説くのに有益なほどは、ジミーのおしごと記録からは確認できない。
たとえば、1995年の大河ドラマ「八代将軍吉宗」で、吉宗が19歳のとき(ちな演じるは48歳の西田敏行)のエピソードとして「峠の群像」のライブフィルムの流用などしつつ、赤穂事件を取り扱った過去などはある。たとえば、1995年の大河ドラマ「八代将軍吉宗」で、吉宗が19歳のとき(ちな、演じるは48歳の西田敏行)のエピソードとして「峠の群像」のライブフィルムの流用などしつつ、赤穂事件を取り扱ったていどが確認できるが、追跡中。

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