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斧定九郎

664 バイト追加, 2012年12月2日 (日) 20:20
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[[画像:Sadakuro-ebi.jpg|thumb|役者絵:市川海老蔵]][[画像:Sadakuro.jpg|thumb|役者絵:中村橋之助]][[画像:5Sada9-danzo.jpg|thumb|定九郎と与一兵衛.早替りの舞台裏]]
斧定九郎【おの さだくろう】…「[[通し狂言 仮名手本忠臣蔵|仮名手本忠臣蔵]]」5段目の人。[[斧九太夫]]のニート息子。
江戸時代、中村仲蔵(なかむらなかぞう)がこの役を勤めたとき、それまで山賊の扮装だったこの役を白塗り顔、五分月代のヘアスタイル。黒羽二重の単衣(ひとえ)に朱鞘の大小を差し、腕をまくって尻からげの浪人姿にアレンジし、ドキッとする美しさの強烈な悪(ヒール)にしあげて大好評を博し、以降それがスタンダードとなる。江戸時代、中村仲蔵(なかむらなかぞう)がこの役を勤めたとき、それまで山賊の扮装(浮世絵研究家・新藤茂先生によると山岡頭巾に大島柄のどてらとまるくけの帯、紐つけ股引に重ねわらじだったそうです。)だったこの役を白塗り顔、のびた五分月代(さかやき)のヘアスタイル。黒羽二重の単衣(ひとえ)に白献上の帯、朱鞘の大小を差し、腕をまくって尻からげに白塗りの脚の浪人姿にアレンジし、ドキッとする美しさの強烈な悪(ヒール)にしあげて大好評を博し、以降それがスタンダードとなる。(オリジナルの文楽が逆輸入したほど)
漫画家のみなもと太郎先生に言わせるとこのキャラが出来上がって以降、「天保水滸伝」の平手造酒(ひらてみき)も、高田馬場の[[堀部安兵衛|安兵衛]]も、「浪人」と言えば定九郎像がスタンダードとなったとのこと。なるほど。(ただし黒沢明の「用心棒」で桑畑三十郎が現れるまで?)
って喜んでたらバーンと撃たれちゃう。被弾して空をつかむ様は歌舞伎と一緒。
 
撃たれた定九郎がクチからたらした血潮はまっすぐ真っ白なヒザの上にしたたり落ち、やがてもがいて空をつかんで倒れて絶命する。浮世絵には被弾してカラダから煙が出たりしているものもあり、ともかくこのキャラクターは役者がいろいろアレンジを楽しんでいる。
 
2009年の大阪・松竹座の歌舞伎では原作に忠実だったようで、山賊の扮装の定九郎が見られたと聞きます。

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