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東海道四谷怪談

1,238 バイト追加, 2017年5月3日 (水) 01:15
編集の要約なし
人間の業のものすごさが魅力なのでしょうか。(そそ。この作品ってオバケより人間のほうが怖い。)
 
 
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'''四谷怪談'''…新東宝・1956年
 
ベテラン小国英雄と、これがデビュー作となる田辺虎男という人の共同脚本。
 
小平や与茂七をカットして代わりに伊右衛門(若山富三郎)の母親(飯田蝶子)を加え彼女をブレーンにし、伊右衛門の悪行に新たなバックグラウンドを加えているが、果たしてそれが成功してるのか、ちょ〜っとよくわからない出来栄え。
 
母親がいなかったらただのノーアイデアで強がりの伊右衛門だが、だったらだったで徹底的にマザコンみたいなダメ男で描いてもおもしろかったかも。オリジナルの性格を多少引きずってるぶんキャラがブレる。
 
映画が古いということもあるだろうが若山富三郎がなにを喋ってるのかわからない時があり、ああそういえば「ブラックレイン」ではまるきりアフレコされてるシーンがあったっけなどと思い出しました。
 
与茂七がいないことでお察しと思いますが忠臣蔵には一切関係ないハナシ。白黒映画
10年前の同社の四谷怪談のありさまにアンチを唱えたいのかと思うばかりにじつに陰惨な「四谷怪談」で、佐藤慶が冷淡な伊右衛門を好演。直助の小林昭二も科学特捜隊とは思えない人非人に仕上がってる。それなら10年前の作品より大納得の「四谷怪談」かというとそうでもない。というのは、悪業がリアルなほどに観ていてフラストレーションになるのだ。歌舞伎のほうにおかしみが散りばめられてるのはそうしたストレスから観客を開放するためだからなのかもしれないと、あらためて南北の才能を感じる。10年前の同社の四谷怪談のありさまにアンチを唱えたいのかと思うばかりにじつに陰惨な「四谷怪談」で、50年代の作品のように呵責に囚われることのない冷淡な伊右衛門を佐藤慶が好演。直助の小林昭二も科学特捜隊とは思えない人非人に仕上がってる。それなら10年前の作品より大納得の「四谷怪談」かというとそうでもない。というのは、悪業がリアルなほどに観ていてフラストレーションになるのだ。歌舞伎のほうにおかしみが散りばめられてるのはそうしたストレスから観客を開放するためだからなのかもしれないと、あらためて南北の才能を感じる。

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