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東芝日曜劇場 女たちの忠臣蔵〜いのち燃ゆる時〜

11 バイト除去, 2021年6月21日 (月) 14:51
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「忠臣蔵」というドラマのどこの部分が日本人の琴線に触れてるのかを掌握し、キープしながら新しいフィクションを作っている。根本がわかってないとこういう脚本は書けない。これはプロの仕事。<small>(註02)</small>
たとえば[[天野屋利兵衛]]のエピソードを渥美清<small>(※余談)(註03)</small>演じる刀研ぎ師の江戸っ子親子に置き換えて描いているが、泣けた。もともと大衆は町人が活躍して役人をへこます話が好きだ。吉良側のやとわれ侍を敵にしてそういうエッセンスをうまく取り入れてる。
また、討ち入り後松平家のお屋敷に軟禁(拘留?)されてる[[岡野金右衛門]]が塀のこっちとむこうでカノジョと鼓(つづみ)のセッションをする場面はカキワリのしょぼさをも超えて美しく、涙が止まらない<small>(註03)(註04)</small>。四家お預け後のこうしたエピソードなら、ほんとは[[礒貝十郎左衛門|磯貝]]のほうがよかったんじゃないかとも思うが、岡野の恋は「色仕掛け」ではなかった証明をどっかでしてほしいと思うファンの気持ちをよくわかっている。
註03…お茶の間・もりいのひどい言い草だが、実際は本作のセットは大変なこだわりの上に作られたそうであります。たとえば、豪華なふすま500枚を京都に一軒しか無い専門店に特別発注したり、雪なんかは30kg×400袋用意。セットにはわざと新建材を使わないなど、こだわりに余念がなかった。<small>(大下英治「石井ふく子 女の学校」文藝春秋刊)</small>   ※余談…まっったくの余談だが、渥美清主演の映画「男はつらいよ」シリーズの冒頭の夢のシーンには「忠臣蔵」はありそうで無い(のはず。と思う)。註03…まっったくの余談だが、渥美清主演の映画「男はつらいよ」シリーズの冒頭の夢のシーンには「忠臣蔵」はありそうで無い(のはず。と思う)。
しかし19作目「男はつらいよ 寅次郎と殿様」の中で、愛媛は大洲の殿様・嵐寛寿郎が使用人の三木のり平に刃傷におよぼうとするシーンで寅さんがアラカンを「殿中でござるぞ!」とうしろから抱きとめるシーンがある。アラカンは「武士の情け!お離しくだされ!おのれ上野介!」のり平は「お出会いめされ!殿ご乱心でござるぞ!」と言いながら部屋を出て「宮仕えはつらいね」とこぼす。
 
ちなみに17作目「男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け」では桜井センリ演じる播州龍野の観光課長が市内観光中、寅さんに「この通りが忠臣蔵で有名な山崎街道です」という場面がある。
本作には1作目からちょいちょい出てくる「浅野内匠頭じゃなけど腹切ったつもり」という啖呵売シーンもある。
 
註04…お茶の間・もりいのひどい言い草だが、実際は本作のセットは大変なこだわりの上に作られたそうであります。たとえば、豪華なふすま500枚を京都に一軒しか無い専門店に特別発注したり、雪なんかは30kg×400袋用意。セットにはわざと新建材を使わないなど、こだわりに余念がなかった。<small>(大下英治「石井ふく子 女の学校」文藝春秋刊)</small>

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