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桃中軒雲右衛門
,編集の要約なし
忠臣蔵モノで一気にスターダムにのし上がった実在の明治時代の浪曲師・桃中軒雲右衛門の物語。
伝記映画というよりは九州から上京して東京でも評判を取る一時期を映像化している。
「おれのカラダは傷だらけだ。完全を求めるなッ」
そんな芸術家の考え方や心持ちを、うまくズシリと来るセリフにして散りばめる真山青果の原作(<は、知らないけど。これが良かったんじゃないかと。)も見事だが脚色もした成瀬巳喜男監督の紡ぎ方にまた文句がない。
「くすや」に取り上げたのは雲右衛門が忠臣蔵でブレイクし、[http://blog.kusuya.net/?day=20120520 新発田]や[http://blog.kusuya.net/?day=20141220 山科]などいろいろ寄進もしているゆかりがあるから。劇中でも浪曲「[[村上喜剣]]」(あともうひとつは「南部坂」かなあ)や仮名手本の四段目にまつわるエピソードが出てまいります。