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赤穂浪士 天の巻・地の巻

307 バイト追加, 2020年7月13日 (月) 14:16
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(昭和初期のサイレント映画?には本原作を元にした「[[堀田隼人]]」なるスピンオフもあるようだが(千恵プロ1933)大佛作品の「赤穂浪士」を忠臣蔵映画として扱うという点では初めてなこころみ。)
で、クレジットされている脚本の新藤兼人も新しい試みをしようとしたようだが、やりすぎて大幅にボツにされたとか。(実際は助監督の松村昌治がほとんど書いたらしい。で、クレジットされている脚本の新藤兼人は原作の主要キャラクター堀田隼人たちに重点を置いてホンを書いたが、「忠臣蔵」の大事なところが書けてへん&オールスター映画向きではない。と、大幅にボツにされたとか。(実際は助監督の松村昌治がほとんど書いたらしい。<small>(「大友柳太朗快伝」/「松田正次の東映時代劇」共にワイズ出版)</small>)
何割、進藤さんの働きが残っているかわからないがともかく、原作の内容はひじょうにそつなくコンパクトにまとめられている。何割、進藤さんの働きが残っているかわからないが、原作の内容はひじょうにそつなくコンパクトにまとめられて、講談エピソードもうまく調和している。
新しい新しいと言いながら決してアヴァンギャルドではなく出来上がりは良い意味で「地味」。松田定次監督的にとってもじっくり撮ったお気に入り作品であるそうだが、これがそのままビギナーにはおとなしく写ってしまうのだろうなと思った。内匠頭の東千代之介も堀田隼人の大友柳太朗も他作品に比べるとなにか一服盛られてるんじゃないかと思うほどの抑え気味の演技で、これがプラスに働いて良い結果にはなっているのだが、作品全体に働くものがなしさを生んでいる。新しい新しいと言いながら決してアヴァンギャルドではなく、出来上がりは良い意味で「地味」。松田定次監督的にとってもじっくり撮ったお気に入り作品であるそうだが、これがそのままビギナーにはおとなしく写ってしまうのだろうなと思った。内匠頭の東千代之介も堀田隼人の大友柳太朗も他作品に比べるとなにか一服盛られてるんじゃないかと思うほどローテンションの抑え気味の演技で、これがプラスに働いて良い結果にはなっているのだが、作品全体に働くものがなしさを生んでいる。
中村錦之介は、それまで「紅孔雀」でヒーローだったのに、本作で打たれっぱなしで脱盟者の小山田庄左衛門となり、ファンが戸惑った。中村錦之介は、それまで「紅孔雀」でヒーローだったのに、本作で打たれっぱなしで脱盟者の小山田庄左衛門となり、ファンが戸惑った<small>(出典:1944年生まれのおともだち)</small>。
そう。それで思い出しましたが本作はこれまで子供映画路線っぽさもあった東映の新しいアプローチも感じる。そう。それで思い出しましたが、本作はこれまで子供映画路線っぽさもあった東映の新しいアプローチも感じる。
で、やっぱり2時間半ほどにまとめてるので[[蜘蛛の陣十郎]]と堀田隼人が[[千坂兵部]](の役者さんがいま見るとひじょうに良い)の隠密になるところは、いま見てもあっさりしているし、あれだけキャラを魅力的に描いておきながら後半に出番が少なく、惜しい。
それでも、なんとかこの二人の活躍をうまくキープしようとしている構成の努力は実っている気がする。結局、新藤兼人がトライしようとした部分がいじくられたために、堀田たちの出番にひずみを残してしまったのではないか。
・・・というわけで、星を一個増やしました。・・・それでも、なんやかやで、星を一個増やしました。(^^)

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