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身代わり忠臣蔵

10 バイト除去, 2024年3月22日 (金)
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 長いあいだ愛されてきた義士伝のエピソードをアレンジするのではなく、最近にありがちな、あらためて赤穂事件を素材に遊びましょう、という作品なので、忠臣蔵ファン的な視点でアレコレ言ってもしょうがないし、番宣見てたときからこれは「ムロツヨシさんを楽しむ映画」だとわかってたんで、彼がどうのびのびと演じるのかが見どころで、それはうまく行ってたと思う。 長いあいだ愛されてきた義士伝のエピソードをアレンジするのではなく、最近にありがちな、あらためて赤穂事件を素材に遊びましょう…系の作品なので、忠臣蔵ファン的な視点でアレコレ言ってもしょうがないし、番宣見てたときからこれは「ムロツヨシさんを楽しむ映画」だとわかってたんで、彼がどうのびのびと演じるのかが見どころで、それはうまく行ってたと思う。
「もしも松の廊下の刃傷で吉良が死んでいたら」で出来る遊びをいろいろ試せてると思うし、笑いもしたし、ホロリもした、豪華なコント。「もしも松の廊下の刃傷がもとで吉良が死んじゃったら」で出来る遊びをいろいろ試せてると思うし、笑いもしたし、ホロリもした、豪華なコント。
 戦後の「[[珍説忠臣蔵]]」以来の徹底的な喜劇・忠臣蔵映画は歓迎したい。」以来の徹底的な喜劇・忠臣蔵映画は歓迎したい。時代劇で喜劇を成立させる苦労はひと通りではないと思う。
 ラストの市街戦(というのが、まず忠臣蔵物では珍しいのだが)の「生首ラグビー」は周辺には、いささか戸惑いを感じた。でも、この映画の見どころなんだと思うが。 ラストの市街戦(というのが、まず忠臣蔵物では珍しいのだが)の「生首ラグビー」周辺には、いささか戸惑いを感じた。この映画の山場なのだが。
 もちろん生首で遊ぶという行儀の悪さも引くのだが(いにしえより敵将の首には敬意を払うのがふつう。長屋のヤクザや飲んだくれが死体にカンカンノウを踊らせるのとは身分&民度が違うはず)、そもそも、邸内で自分ところの殿様の首を取られたのを目の当たりにして用人たちがいったんは戦闘を諦めたのに、死んだ まず生首で遊ぶという行儀の悪さが、「義士」とか「高家筆頭」という品位に似つかわしくないのだが、そもそも、邸内で自分ところの殿様の首を取られたのを目の当たりにした用人たちがいったんは戦闘を諦めたのに、死んだ[[清水一学]]が(なぜか)よみがえって、引き揚げ中の四十七士と乱闘を(なぜか)蒸し返す。この決着がまちなかでの吉良の首をボールに見立てたラグビー試合風・ギャグなのだが、コメディとしての締めくくりに、なにか派手なギャグをラストに持ってきたいという気持ちはわからないでもないが、こういう筒井康隆チックな遊びじゃなきゃいけなかったんだろうか?が(なぜか)よみがえって、引き揚げ中の四十七士と乱闘を(なぜか)蒸し返す。
 それまでが首ラグビーのギャグをすんなり受け入れられる系統のブラックな流れでもなかったように感じるし… この決着がまちなかでの吉良の首をボールに見立てたラグビー試合(風)で、まあ、コメディとしての締めくくりに、なにか派手なギャグをラストに持ちこみたい気持ちはわからないでもないが、こういう筒井康隆チックな遊びじゃなきゃいけなかったんだろうか?
 ともかくそれ以降、終わったと思ったら終わってなかった、みたいなもたつきを何度か感じた。たぶん好き嫌いのわかれる&大いに客を選ぶ終盤シークエンス。 それまでが生首ラグビーのギャグをすんなり受け入れられる系統のブラックな脈絡でもなかったように感じるし…  それ以降も、終わったと思ったら終わってなかった、みたいなもたつきを何度か感じたのです。
附言)ほんとどうでもいいアレコレ附言)ほんとどうでもいい「気になった」アレコレ
 …おっぱいを直接に触りたいなら襟元から手を突っ込むのではなく、絶対に身八つ口のほうが楽だ思うんだけどな…。とか、高尾太夫とはまたベタな(&忠臣蔵と無関係だが落語や浪曲の「紺屋高尾」で有名な)名前を引っ張ってきたもんだな。とか、やりたい設定を成立させるためにずいぶんとアレコレどっさり省略したなあ。とか、四十七士がみんな面長で似た顔立ちなのはメインキャラを際立たせるためだろうか。とか、吉良のクビを包んだ布に現れる大根の切断面みたいな真っ平らのシルエットは、リアルさを避けようとした配慮だと思うが、さめるわ〜。 …おっぱいを直接に触りたいなら襟元から手を突っ込むのではなく、絶対に身八つ口のほうが楽だ思うんだけどな…。とか、高尾太夫とはまたベタな(&忠臣蔵と無関係だが落語や浪曲の「紺屋高尾」で有名な)名前を引っ張ってきたもんだな。とか(←こういうベタは作品を安くする…と思ったけど、吉原の花魁だから、そうしたのかぁ?)、やりたい設定を成立させるためにずいぶんとアレコレどっさり省略したなあ。とか、四十七士がみんな面長で似た顔立ちなのはメインキャラを際立たせるためだろうか。とか、吉良のクビを包んだ布に現れる大根の切断面みたいな真っ平らのシルエットは、リアルさを避けようとした配慮だと思うが、さめるわ〜。
 ↑ でも…、書いてて思ったけど、どれもこれも徹底的に「わかりやすさ」を追求した腐心の結果なのかもなあと思いました。。

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