差分

提供: Kusupedia
移動先: 案内検索

身代わり忠臣蔵

12 バイト追加, 2024年2月11日 (日)
編集の要約なし
 このストーリーはウォーレン・ベイティの「天国から来たチャンピオン」みたいな、イヤなじじいに別人が乗り移る(今回の場合は影武者が身代わりをするのだが)ことでそのパーソナリティが変わり、それでこれまでそのじじいを敬遠してた人たちの心変わりや周囲の環境の変化とともに、それがハートウォーミングなラストへ繋がっていくパターンなのだが、コレに関してはじゃっかん(こっちの勝手な)期待に反して着地がゆるかったように思う。
 せっかく最近にしては珍しく吉良を徹底した「傲慢でイヤミたっぷりな」「悪口を大声で言う」(<セリフより)ようなキャラにしていて、身代わりになったあとは「(お陰で)お家全体が明るくなった」(<セリフより)つってるわりに、なぜかもともと吉良邸内では家来に慕われるような描写があったり、子供たちがなついてきたりするシーンがあるから、身代わり前後のコントラストが弱く、言ってることとやってることの矛盾をいささか感じるのだ。 せっかく最近にしては珍しく吉良を徹底した「傲慢でイヤミたっぷりな」「悪口を大声で言う」(<セリフより)ようなキャラにしようとしていて、身代わりになったあとは「(お陰で)お家全体が明るくなった」(<セリフより)つってるわりに、なぜかもともと吉良邸内では家来に慕われるような描写があったり、子供たちがなついてきたりするシーンがあるから、身代わり前後のコントラストが弱く、言ってることとやってることの矛盾をいささか感じるのだ。
 なのであらためて身代わりになってる弟に「兄は殺されて当たり前」とセリフで何度も蒸し返させて補完してるようだったが、まあとにかく吉良邸のスタッフにも映画鑑賞者にも良い人として受け入れられちゃった吉良の不可避な死を、どういうプロセスでゴールインさせるのかなーと思ってたが、その工夫はおもしろかった。(同時にこの映画、吉良びいきにはいろいろ気の悪いとこがあったかと 笑)

案内メニュー