近松勘六
近松勘六【ちかまつ かんろく】…負傷キャラ。
討ち入りのとき吉良家で最も働いた山吉新八郎(この人もときどきしか演出されない)に指や太ももを斬られて深手を負う(&泉水に落ちる)。
講談によっては小川又右衛門入道に左足に薙刀アタックを受けるといってるものもある。とにかく怪我をしました。
お家の大変後、深川閻魔町で原惣右衛門と伯父甥のフリをして潜伏中のある日、世話好きの大家さんが「あたしゃニートが嫌いだ」と言って扇子売りの開業(つっても自分で売り歩くんだが)をあっせんしてくれる。
慣れないながらも売り歩くうちに吉良家の家来と仲良くなって吉良家に出入りが成功するものの、ある日「いつも表構えばかり見ているがひとつ御殿の方を覗いてやろう」と不振な動きをしたとたんに仲間(ちゅうげん)連中に見つかって袋だたき。そこへ役当(やくあて)の兄貴分・丈助が助けてくれる。勘六はお礼に発句した扇子をプレゼント。
やさしい丈助は討ち入りのあと松平左京太夫へ再就職。もらった扇のエピソードに義侠に感じ入った左京太夫は丈助を士分に取り立てました。
ものすごく似た話が中村勘助にあって、助けてくれた吉良家の警備は忠吉という。
享年34
関連項目
- 甚三郎(家僕)