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通し狂言 仮名手本忠臣蔵

381 バイト追加, 2024年1月22日 (月)
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 ちなみに、タイトルに「忠臣蔵」の三文字が入ってるから、'''この作品が映画やドラマの原作になってると勘違いする人が後を絶たない'''が、ビックリするほど、映画でお馴染みの忠臣蔵劇と関係がない。=「仮名手本」が原作の映像作品は極端に少ない。が、ビックリするほど、映画でお馴染みの忠臣蔵劇と関係がない。=「仮名手本」が原作の映像作品は極端に少ない。(最下段「関連作品」ご参照のこと)
== '''口上人形''' ==
 歌舞伎版「仮名手本」において、いっとう最初に裃姿の人形が登場。 歌舞伎版「仮名手本」において、いっとう最初に裃姿の人形が登場するOverture。
 首を回してエヘンエヘン言いながら主演者の説明をする。わりと悲劇が続く仮名手本なのにめちゃめちゃ愉快。元が人形浄瑠璃だった名残(ちなみに文楽では口上は人間がやる。)。
<附言>オンライン上演の「図夢歌舞伎」(2020.7.11)となると、さらにコンプライアンスに気を使い、流血はさらに削られ、血糊を顔につける仕草さえカットされる。
 
 
== '''七段目''' ==
歌舞伎DVD未収録。
 
 
== '''九段目''' ==
 前後があってこそ引き立つ段だから、単独じゃ客入りが見込めないんで上演回数が少ないのかと思ってたが、ものの本で加賀山直三氏が「この一段はつまらない。愚作」と一蹴。
 義平の侠気はかっこいいし、ハッピーエンドだし個人的には大好きだが、たしかに九段目までの貫禄の由良助が、「みんながそんなに言うなら、気持ちを試してみるかぁ」というコンセプトでつづら(長持ち)の中に潜んで義平にドッキリをしかけるという趣向はなかなか「浮いてる」かも。人を試して結局謝るという、かっこわるいかんじだし。七段目の孔明的なキャラがブレる。ちなみに国立劇場開場20周年ではつづらから出てこないで後ろの戸を開けて出てきた。 義平の侠気はかっこいいし、ハッピーエンディングだし個人的には大好きだが、たしかに九段目までの貫禄の由良助が、「みんながそんなに言うなら、気持ちを試してみるかぁ」というコンセプトでつづら(長持ち)の中に潜んで義平にドッキリをしかけるという趣向はなかなか「浮いてる」かも。人を試して結局謝るという、かっこわるいかんじだし。七段目の孔明的なキャラがブレる。ちなみに国立劇場開場20周年ではつづらから出てこないで後ろの戸を開けて出てきた。
 そのほかにも離縁した天河屋夫婦の復縁まで世話をするなど、討ち入り直前にしては手の込んだ「よけいなこと」をしすぎで(おかげで上演時間が長い)、たしかに異色作。
== 関連作品 ==
* [[大忠臣蔵]](松竹)映画版・仮名手本忠臣蔵 」(松竹)映画版・仮名手本忠臣蔵 1957 * 「[[假名手本忠臣蔵’61/義士始末記’62|假名手本忠臣蔵]]」(松竹)上記作品の増補改訂版 1961 * 「[[蜷川幸雄の仮名手本忠臣蔵]]」 蜷川幸雄の翻案 1988 * 「[[KANADEHON忠臣蔵]]」(花組芝居)ほぼまんまで面白くした版 2007
* [[假名手本忠臣蔵’61/義士始末記’62|假名手本忠臣蔵Revenge of the 47 Loyal Samurai]](松竹)上記作品の増補改訂版 1961」 (ポートランド州立大学)ほぼまんまで英語にした版 2016

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