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通し狂言 仮名手本忠臣蔵

サイズ変更なし, 2008年10月3日 (金) 01:36
編集の要約なし
「江戸時代当時の大人の事情」で、話は赤穂事件だが、時代設定やキャラクターの名前を全部変えてある。主役の名前は大星由良之助。
それの昭和52年(1977)版。(平成20年の白鴎27回忌公演。平成中村座も加筆)
絢爛だけど、すさまじく、ところどころカワイイという実に不思議なエンターテインメント。
かいつまんで…
'''序段大序''' フィクションとはいうもののかなり史実とかけ離れた大胆なアレンジ。「プロローグ!」てかんじでパーッときれいなビジュアルが印象的。
'''三段目''' 喧嘩場。オーバーアクションであるにも関わらず刃傷までのイライラの高ぶり、持っていきようが見事。
'''四段目''' 判官切腹。慣用句?として使われる「おそかりし、ゆらのすけ〜!」って実際セリフにあるのかと思ったら実際は「由良之助か、待ちかねたわやい〜」だった。
'''五段目''' 山崎街道、鉄砲渡しの場。そもそも落語の「中村仲蔵」において仲蔵の苦心の工夫の末生まれた「定九郎」像が見たくて仮名手本忠臣蔵を見たがったのが、忠臣蔵にハマっていくきっかけだった。たしかにかっこ良かった〜。いのししがかわいい。 山崎街道、鉄砲渡しの場。そもそも落語の「中村仲蔵」において仲蔵の苦心の工夫の末生まれた「定九郎」像が見たくて仮名手本忠臣蔵を見たがったのが、忠臣蔵にハマっていくきっかけだった。たしかにかっこ良かった〜。
'''六段目''' 最初はもう、理不尽すぎて見ちゃいられなかったなあ。おばあちゃんの激怒も勘平のぐしゃぐしゃな気持ちも。でもケッサクですなー。ライブで見るとビデオよりいのししが小ぶりに感じてかわいい。
'''六段目''' 最初はもう、理不尽すぎて見ちゃいられなかったなあ。おばあちゃんの激怒も勘平のぐしゃぐしゃな気持ちも。 平成20年に中村座で見ましたらナマは勘平の最後でぼろ泣きになるんです。 '''七段目''' 祗園一力の場。女形の中村歌右衛門さんがご高齢で、妙齢なおかるがおばあさんにしか見えないのでじゃっかんサメた。 祗園一力の場。女形の中村歌右衛門さんがご高齢で、かわいいはずのおかるがおばあさんにしか見えないのでじゃっかんサメた。しかしこの人ほど、「女性」のデフォルメがすごい人はいないなと思います。なんというか、しぐさが妙齢なんです。 DVDでなく平成20年に白鴎27回忌公演で見ましたがライブで見るとぼろ泣きになるんです。おかるが不憫で不憫で。歌舞伎のライブって、意識と感情が割と離れてて急にわっと泣けてくるんで不思議。理性の方が「あっと、ここで泣くの!?ハイ」て感じでいささかビックリする。 これをDVDでなく平成20年に見に行ったがライブで見ると泣けます。おかるが不憫で不憫で。この段では由良之助と芸者衆が遊ぶとき、その公演当時の時事ネタを入れるのが楽しいのだが、平成20年中村座では「基本に忠実」がモットーだったためか「見立て」がカットになっていた。
'''十一段目''' 
討ち入りの場。この場だけいちいちアレンジが違うそうで滅多に上演もされないそうですな。昭和52年版ですごく意外だったのは、史実において吉良邸討ち入りのときにわりと応戦してきて手こずったと言われる小坊主が本作品においてビジュアル化されていることであります。ほかの映画などにはまったく無いシーン。討ち入りの場。この場だけいちいちアレンジが違うそうで滅多に上演もされないそうですな。昭和52年版ですごく意外だったのは、史実において吉良邸討ち入りのときにわりと応戦してきて手こずったと言われる小坊主が本作品においてビジュアル化されていることであります。H20平成中村座ではカットされてました。
吉良邸の庭(奥庭 泉水の場)での殺陣は見応えがあり、特に竹森喜多八(武林唯七がモデル)と小林平八(小林平八郎がモデル)の、ダンスのような一騎打ちは目を見張り、テレビに向かって拍手しちゃいました。
つかみ合いとか雪の投げ合いとかが逆に新鮮。歌舞伎って池とかに落ちた人が這い上がってきた時の演出がかわいい。
 
まだまだ映像化されてる忠臣蔵でやってないことって、たくさんあるなあ。
[[Category:くすおの忠臣蔵作品評|1977]]

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