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通し狂言 仮名手本忠臣蔵

261 バイト追加, 2017年7月25日 (火) 03:08
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さてDVDのおかる、女形の中村歌右衛門(6th)さんがご高齢で、妙齢なはずのおかるがおばあさんに見えちゃうのがじゃっかんサメた。しかしいろんなおかるを見たがこの人ほど「女性」の線というかデフォルメがすばらしい人はほかにしらない。中村福助(9th)のお軽(09顔見世)はその歌右衛門に直接手ほどきを受けてると言うだけに「あ」と思うほど歌右衛門っぽいところがあるが、ひじょうにリーズナブルというか、わかりやすい、なんというか最近の女子のような親近感のあるお軽がいい。ただ六段目で実家と名残惜しく別れたいきさつとの関連性は怪しくなる。はその歌右衛門に直接手ほどきを受けてると言うだけに「あ」と思うほど歌右衛門っぽいところがあるが、ひじょうにリーズナブルというか、わかりやすい、なんというか最近の女子のような親近感のあるお軽がいい。ただ演じ方は六段目では三段目の腰元の感じで、七段目で六段目の世話女房で演じるのがいいと三代目菊五郎が言ってたと聞くと大納得なんで、あんまり一力のお勤めが板についてると実家とあんなに名残惜しく別れたいきさつとの関連性が怪しくなり哀れさが減る。
平成20年に白鴎27回忌公演(由良之助=幸四郎(9th)。おかる=芝雀(7th)。平右衛門=染五郎(7th))でライブ見たとき、お軽のひそひそ話のあと平右衛門が「こっちは聞こえねえ」など小ネタギャグが多かった(あたしはコレ、ほかで見たことがない)わりに、ぼろ泣きの出来でした。おかるが不憫で不憫で。歌舞伎のライブって、意識と感情が割と離れてて唐突にワッと泣けてくるんで不思議。理性の方が「あっと、ここで泣くの!?ハイ」て感じでいささかビックリする。歴史が築いた「型」は理屈抜きに日本人のDNAを刺激するようです。

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