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阿呆浪士

134 バイト追加, 2020年2月1日 (土) 21:55
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{{Cinema|制作=劇団ラッパ屋|公開=1994|内蔵助=宇納 佑|星=3|頃=}}
[[画像:Ahorousi.jpg|thumb|2020年版のチラシ]]
 この年にリリースされた主な忠臣蔵モノは、TBSのテレビドラマを除いて「[[四十七人の刺客]]」「[[忠臣蔵外伝 四谷怪談]]」と、だいたい変化球系なのだが、そんな中で舞台版を代表して、当時じゃっかん35歳の劇団主宰・鈴木聡氏のこのしごとは(僭越ながら)一等賞をさし上げて良いのではないかという出来栄え。
 これはもう本来ならば忠臣蔵ファンのあたしからすればご法度(正規メンバーではない忠臣蔵)なのであり、あらすじを聴いただけなら決して見に行きたくないのだが(そもそもタイトルからバカにしたイメージを受ける)、フタを開けてみるとひじょうに良く出来たコメディで、「これもアリやな」と思いながら、笑って、泣ける。
 義理を捨てて正直に、自由に生きるより、ウソや建前で生きたほうがずっと楽。…早大出てると、30代でこんなこと、書けちゃうんだなあ。 義理を捨てて正直に、自由に生きるより、ウソや建前で生きたほうがずっと楽。…早大出てると、30代でこんなこと、書けちゃうんだなあ。あたしが40過ぎて知ったことですわい。
 
 武春さんの浪曲風な台詞については当人にアレンジをまかせたとは言うものの、オリジナルの台詞はほぼほぼ踏襲されており(とはいえ、説明の台詞に時代を感じさせる「浅野内匠頭がプッツンして」など、居心地の悪くなるようなワードが一掃された。)、全体のエンターテインメント度がグッと上がっている。
 台詞といえば、演出に細かくバージョンアップしてる部分はあるものの(要になる、貞四郎と八がおたがいの落とした財布を間違えて拾うところや、最後の切腹シーンなど)本編の台詞は武春さんのパート以上にまんまである。 台詞といえば、演出には細かくバージョンアップしてる部分はあるものの(要になる、貞四郎と八がおたがいの落とした財布を間違えて拾うところや、最後の切腹シーンなど)本編の台詞は武春さんのパート以外は、ほぼまんまに感じる。
 初演版は円形劇場の舞台の形状を意識した内容だったろうにもかかわらず、規模が小さくなったシアタートップスの舞台もうまく使われており(つか、改造したらしい<要確認)、さらに、気のせいかもしれないが、4年のうちに観客のギャグセンもあがってか、笑うべきところで笑っている印象。
 …ということで観てみたらこれが良かった。
 たぶん、やっぱもともと脚本が上出来なのでしょう(意外に、けっこうマンマだった。無い戸を開けるとき「ガラガラ」ってクチで言うのは小劇場ならではと思っていたのに、やっててうれしかった)。戸塚さんのベラベラ喋って台詞が少し流れちゃうようなところも気にならなかったし。玉川奈々福師匠のアウェイ感も我慢出来た(出番はちょっと違うけど、武春さんの作ったものが尊重されていた)笑。 たぶん、やっぱもともと脚本が上出来なのでしょう(意外に、けっこうマンマだった。無い戸を開けるとき「ガラガラ」ってクチで言うのは小劇場ならではと思っていたのに、やっててうれしかった)。戸塚さんのベラベラ喋って台詞が少し流れちゃうようなところも気にならなかったし。玉川奈々福師匠のアウェイ感も我慢出来た 笑(出番はちょっと違うけど、武春さんの作ったものが尊重されていた)。
 当然かもだが、登場人物に対する注目の仕方や、聞こえてくる台詞などが少し、変わってくるから面白い。
 歌や踊りが増えて、キャラや台詞がじゃっかん整理されて(ドブに落ちるキャラ好きだったんだけどなー)、かつらと衣裳もちゃんとして、ポップに仕上がっております。映画音楽が流用されてたオリジナルとは違い、こっちはコマネチやシェー、ヲタ芸の入った振付でテーマ曲(サビが「流水麺はシマダ〜ヤ〜」をハイスピードにした感じのメロディ)が用意されている。(ラストにかかってた「蘇州夜曲」好きだったんだけどなー) 歌や踊りが増えて、キャラや台詞がじゃっかん整理されて(ドブに落ちるキャラ好きだったんだけどなー)、かつらと衣裳もちゃんとして、ポップに仕上がっております。映画音楽が流用されてたオリジナルとは違い、こっちはコマネチやシェー、ヲタ芸の入った振付でテーマ曲(サビが「流水麺はシマダ〜ヤ〜」をハイスピードにした感じのメロディ)やBGMが用意されている。(ラストにかかってた「蘇州夜曲」好きだったんだけどなー)
 本来なら、赤穂浪士の名を語って初めて注目を浴びるスケベでダメな阿呆な町人役は、ジャニーズのイケメンでは説得力がないはずなのだが、ここは戸塚さんの存在感でクリアしている。
 こぢんまりしたホコリまみれのやぶれ畳みたいなオリジナル版もいいけど、コンパクトなスケールのために用意されたパーツが、華やかな絨毯にちゃんと生まれ変わっている。(ちなみに劇場のデザインは昔の芝居小屋みたいなイメージで、2階建て) こぢんまりしたホコリまみれのやぶれ畳みたいなオリジナル版もいいけど、コンパクトなスケールのために用意されたパーツが、華やかな絨毯にちゃんと生まれ変わりました。(<いみふ)(ちなみに劇場のデザインは昔の芝居小屋みたいなイメージで、2階建て)
 そそ。ラスト、貞四郎が死ぬところは、オリジナルでは壮絶なブザマさが光っていたが(BGMに映画「隠し砦の三悪人」のラストの笛のとこ<要確認)、今回はフワッと死んで風の音がかぶる。これはこれでいいな。いやもう、「前と比べてどう」という感じじゃなかった。全体が良かった。
 若手で一番良かったのは、「元禄名槍譜」(ダイジェスト)をがんばって歌いこなした戸塚氏にもエールを送りたいが、乃木坂46の伊藤純奈さんが良かった。 若手で一番気に入ったのは、「元禄名槍譜」(ダイジェスト)をがんばって歌いこなした戸塚氏にもエールを送りたいが、乃木坂46の伊藤純奈さん。
 ジャニーズはジュニアの時から叩き上げられてるけど、坂道グループでこれだけ出来る人っていうのは才能でしょう?台詞聞き取りやすいし。これからは「乃木坂工事中」も熱心に見ようっと。(欅は好きだし、日向坂は近所なんで、そっちの番組は見てたけど。) ジャニーズはジュニアの時から叩き上げられてるけど、坂道グループでこれだけ出来る人っていうのは才能でしょう?台詞聞き取りやすいし。これからは「乃木坂工事中」も熱心に見ようっと。(欅は好きだし、日向坂は近所なんで、そっちの番組は見てました。)

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