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安兵衛の「高田馬場」スタイルの起源は、中村仲蔵が考案したとされる(違うらしいのだが)、仮名手本忠臣蔵5段目の[[斧定九郎]]と言われるが、なぜ仲蔵のアレンジが評判を取ったかといえば、いろんな要素の中に「色気」があるのは言うまでもない。
鉄砲の弾を食らって口からしたたる真っ赤な血を、尻はしょりをしてあらわになった、真っっ白な太ももでびちゃびちゃ受ける、あのグロテスクなコントラストが超印象的なわけだ。鉄砲の弾を食らって口からしたたる真っ赤な血を、尻はしょりをしてあらわになった、真っっ白な太ももでびちゃびちゃと受ける、あのグロテスクなコントラストが超印象的なわけだ。
スタイルを踏襲した[[堀部安兵衛|中山安兵衛(のちの堀部安兵衛)]]も、尻端折りでふんどしをなびかせて、八丁堀から都の西北まで駆け抜ける。バンツマなんか、ほんとうにこれが色っぽい。
さて、桐生さんにお話を戻すと、なぜその象徴的なカタチを再現しなかったのか、前後関係から見ても皆目わからず、ひじょうに不可解な気持ちで画面を見入った。
着物を着た経験のある人ならわかると思うが、前を開けないで走れないのが、着物である。下半身を布で巻いて6キロを疾走できるだろうか?(ちなみに演目のタイトルは「疾走!高田馬場」) 衣裳として、演出としておかしいのだ。タキシードで銭湯の湯船に入る赤塚不二夫とか、タンクトップでゾンビの群れに立ち向かうサバイバーなど、衣裳にまつわるいろんなちぐはぐを思い出した。着物を着た経験のある人ならわかると思うが、前を開けないで走れないのが、着物である。下半身を布で巻いて6キロを疾走できるだろうか?(ちなみに演目のタイトルは「疾走!高田馬場」) 衣裳として、演出としておかしいのだ。タキシードで銭湯の湯船に入る赤塚不二夫とか、タンクトップでゾンビの群れに立ち向かうサバイバーなど、衣裳にまつわるちぐはぐを、あれこれ思い出した。
いろいろ考えた。
いやしかし、かえすがえすも、なかなかな「不完全」を感じる。
 
おそらく、やっている方も、演出側も、その「不完全」を悔いている気はする。とにかくなにかが仕方がなかったのだろう。(じゃあなんで、そのリスクを背負ってまで安兵衛駆けつけをやろうとしたのだろう)

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