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欲望、裏切り、DV、連続殺人など、ネガティブ要素をふんだんに構成して、こみ入ったコワイ話に仕上げた鶴屋南北のものすごいストーリー。欲望、裏切り、DV、連続殺人など、ネガティブ要素をふんだんに盛り込んで、こみ入ったコワイ話に仕上げた鶴屋南北のものすごいストーリー。
なによりこれまで若輩の私には魅力がもうひとつわからなかった田中絹代(お岩)のたたずまいが可愛くて可哀想で、とにかく四谷怪談でほろりとさせられたのは初めて。なによりこれまで若輩の私には魅力がもうひとつわからなかった女優、田中絹代(asお岩)のたたずまいが可愛くて可哀想で、とにかく四谷怪談でほろりとさせられたのは初めて。
映画が古いということもあるだろうが若山富三郎がなにを喋ってるのかわからない時があり、ああそういえば「ブラックレイン」ではまるきりアフレコされてるシーンがあったっけなどと思い出しました。映画が古いということもあるんだろうけど、若山富三郎がなにを喋ってるのかわからない時があり、ああそういえば彼って映画「ブラックレイン」では、英語が聞き取りにくかったと見えて、別のネイティブ役者さんの声に長台詞をアフレコされてしまってたなぁ…なんてことを思い出しました。
これほど伊右衛門に部のある「四谷怪談」をほかに知らない。これほど伊右衛門に分のある「四谷怪談」をほかに知らない。
伊右衛門に天知茂。お岩は若杉嘉津子。初のカラー四谷怪談映画だそうで、丁寧に登場人物の心持ちを伝えようというよりも色を使って不気味な表現を心がけようとしてる感じの作品。そのくせ、画面全体が暗い。(VHSで見たからか?=粗かった?)聴けば予算の無い中で、撮り方の工夫で「芸術性が高い」とまで言われ、ここまでの完成度に持っていった中川監督の功績は、「キネマ旬報 NO.1145臨時増刊」「大特撮」(コロッサス社)ほか、ほうぼうで讃えられております。
淡々と話が進み、そのためか説明不足とも思える部分が多く、この物語に慣れてない人が見たら「ねえこれ、だれ?」とか「これいま、なにしてるところ?」とかすごく聞かれそう。
あたしが見た映画版四谷怪談の中ではもっともカルト性が強いが、同社の「地獄」「憲兵と幽霊」ほどの奇抜さは欠いている。中川信夫監督作品。製作:大蔵貢/脚本:大貫正義/監督:中川信夫
若山富三郎がまた伊右衛門をやってるが、上記のはんちくな新東宝ので伊右衛門キャリアを終わらせずこっちで「やり直して」おいてよかったと思う。今度は性根が強悪なジャイアンな伊右衛門が仕上がっている。(直助の近衛十四郎はちょっと愉快な感じのザコキャラに。)若山富三郎がまた伊右衛門をやってるが、上記のはんちくな新東宝ので伊右衛門キャリアを終わらせずこっちで「やり直して」おいてよかったと思う。今度は性根が強悪なジャイアンな伊右衛門が仕上がっている。(けど、ちょっとやさぐれ過ぎかなぁ。直助の近衛十四郎はちょっと愉快な感じのザコキャラに。) 目張りで白塗りの時代劇から一新した、リアルなキャラ作りは黒澤映画の助監の経験のある加藤泰(「緋牡丹博徒シリーズ」など)ならではか。汗臭い見応えある作品にしている。
目張りで白塗りの時代劇から一新したリアルなキャラ作りは黒澤映画の助監の経験のある加藤泰(「緋牡丹博徒シリーズ」など)ならではか。汗臭い見応えある作品にしている。
大毒薬で災難な岩を藤代佳子が怖く不気味に演じ怪談の面目を保っている。木下恵介版で関心したばかりにもかかわらず「こうでなくっちゃ!」と楽しく見られた。大毒薬で災難な岩を藤代佳子が、怖く不気味に演じ、「こうでなくっちゃ!」という怪談の面目を保っている。楽しく見られた。
<<加筆>><附言>
レンタルビデオではわからなかった細かなディティールがハイビジョン放送ではよくわかり、蜷川監督の画面への配慮に、あらためて感心。ただ、絵作りや情熱的な演出は役者に助けられて良いのだが、最後の一騎打ちは「宇宙大作戦」の「怪獣ゴーンとの対決」に匹敵するたよりなさであった。レンタルビデオではわからなかった細かなディティールがハイビジョン放送ではよくわかり、蜷川監督の画面への配慮に、あらためて感心。 ただ、絵作りや情熱的な演出は役者に助けられて良いのだが、最後の一騎打ちは「宇宙大作戦」の「怪獣ゴーンとの対決」に匹敵するたよりなさであった。
三池映画としては、ときどき手がけてる漫画映画よりもずっと本領が発揮されてるような感じで、開始五〜十分位にタイトルが入るくらいのタイミングで「お?こりゃやりたくてやってる仕事なのかな?」という気持ちになる。三池映画としては、ときどき手がけてる漫画映画よりもずっと本領が発揮されてるような感じで、開始五〜十分位に、タイトルが入るくらいのタイミングで「お?こりゃやりたくてやってる仕事なんじゃないかな?」という気持ちになる。
編集の要約なし
それでいてなぜかところどころユーモラスという、南北の脳みその稀代ぶりが発揮されている。
同じ「殺人事件」でも、ブライトサイドの「忠臣蔵」と、ダークサイドの「四谷怪談」は、義士✕不義士の対比も面白く、昔はこの二作品を続けて上演したというから良いセンスしてるなぁ、昔の人。
歌舞伎は、仮名手本と四谷怪談を交互に上演していたし、講談界でも「冬は義士 夏はお化けで飯を食い」と言われ、両分野とも、古来より人気コンテンツの筆頭なのであります。 元・塩冶藩士、[[民谷(神谷)伊右衛門|民谷 伊右衛門民谷伊右衛門]]は舅を殺してまで復縁にこぎ着けた奥さん、[[お岩]]も死に至らしめ、その後いっぱい殺す。
ので、いろいろ呪われ発狂する。最後はお岩さんの妹の夫である[[矢頭右衛門七|佐藤与茂七]]に仇を討たれる。
それにしてもどうしてこうクリエーターは本作を映像化したがるのか。人間の業のものすごさが魅力なのでしょうか。
しかし、よほど腕っこきの監督が処理しないと、お芝居のような"おかし味"でバランスを取ってないので、ただただ、不愉快の度が過ぎる作品になりがち。
※項目を作ったものの忠臣蔵要素が盛り込まれてる作品は無いに等しい。
また「こいつ必要?」と思いがちな小平(佐田啓二)に新たな存在感が与えられており、お岩さんと戸板にくくられる資格を持っている。
あとねえ、直助と結託する杉村春子が良かったなあ。浮世絵から抜け出たみたいなしなやかな「線」で、素晴らしかった。(つか、役者陣が天下一品でしょ。ここに宇野重吉(与茂七)や加東大介(新キャラ)が加わるんですから!)
あ、忘れてた。この映画、忠臣蔵は関係ないです。白黒映画。
製作:小倉浩一郎/脚本:久板栄二郎/監督:木下恵介
母親がいなかったらただのノーアイデアで強がりの伊右衛門だが、だったらだったで徹底的にマザコンみたいなダメ男で描いてもおもしろかったかも。オリジナルの性格を多少引きずってるぶんキャラがブレる。
与茂七がいないことでお察しと思いますが忠臣蔵には一切関係ないハナシ。白黒映画
製作:大蔵貢/脚本:小国英雄 田辺虎男/監督:毛利正樹
長谷川一夫がこんな稀代のヒールをどう演じるのか、はじめは愛妻家っぽい伊右衛門がどう鬼に豹変するのか注目したがこの映画ったら、顔の皮は剥がないし、赤ちゃんはいないし、そもそも伊右衛門夫婦はド貧乏でもない。(ネタバレ>なによりも伊右衛門の札付きの悪友が真犯人)
生前の岩にもじゃっかんトゥー・マッチな執着心なども与えて、とにかく負の要素を伊右衛門ひとりにしょいこませるのではなく、あちこちに分散させることで長谷川一夫のクリーンさを保とうとしているかんじ。
三隅研次監督作品。塩冶家も浅野家も出てこない忠臣蔵と無関係な作品。
製作:三浦信夫/脚本:八尋不二/監督:三隅研次
'''東海道 四谷怪談'''…新東宝・1959年{{Star|23}} 伊右衛門に天知茂。お岩は若杉嘉津子(すごい)。初のカラー四谷怪談映画だそうで、丁寧に登場人物の心持ちを伝えようというよりも色を使って不気味な表現を心がけようとしてる感じの作品。そのくせ、画面全体が暗い。(VHSで見たからか?=粗かった?) サクサクと話が進み、そのためか説明不足とも思える部分が多く、この物語に慣れてない人が見たら「ねえこれ、だれ?」とか「これいま、なにしてるところ?」とかすごく聞かれそう。 あたしが見た映画版四谷怪談の中ではもっともカルト性が強い。中川信夫監督作品。 <附言>…数年後、あらためてネトフリで見てみたら、オープニングから、至極ちゃんと見ごたえのある映画でございました。黒が潰れたビデオに比べて、ディティールが見えるようになった(ちょっっぴり字幕が間違ってるけど)からなのか、ほんとうに同じ映画か?…と思うほど。(星の数を変えました)
ダイナミックで大胆な画作りの正調四谷怪談映画。
こちらも忠臣蔵、一切関係なし。白黒映画。
脚本:加藤泰/監督:加藤泰
大筋も細かい部分もたいへん良く出来ていてわかりやすい。ここで紹介してる作品の中でネズミがいっぱい出てくるのは本作のみ。
製作:佐藤一郎 椎野英之/脚本:八住利雄/監督:豊田四郎
ねずみナシ。
脚本:直居欽哉/監督:森一生
すごくうっかりしていたが、この伊右衛門と岩はあたしの大好きな「太陽にほえろ!」の若手刑事、マカロニとシンコじゃないか!これは感激。(ちなみに与茂七はテキサスである)
あらためて観てみると、ちゃんと浅野家の断絶がらみで「まともな」四谷怪談。
同監督の2004年公開「'''嗤う伊右衛門'''」は伊右衛門やお岩さんを始め四谷怪談に出てくるいろんなキャラや素材は出てくるものの、まるきり新しく組みなおしたリ・イマジネーション作品で、鶴屋南北も忠臣蔵もまったく関係ないが、絵作りセンスや脚本はなかなかステキ。
製作:宮島秀司 織田明/脚本:内田栄一/監督:蜷川幸雄
六平直政の宅悦は歴代の中でも高位。失ってしまった渡瀬恒彦の[[堀部安兵衛|安さん]]も大変イキオイがあってうれしい。
製作:櫻井洋三/脚本:古田求 深作欣二/監督:深作欣二
ジャパニーズホラーが評判になってからこっち、四谷怪談の新作を知らないので現代の映像クリエーターにぜひ取り扱ってほしいと思っていたが、まさに本作はそんな希望がかなったような作品。人間ドラマよりもホラーとしての四谷怪談を怪奇に表現していてその点は満足。三池崇史監督作品。
四谷怪談の度合いは思ってたよりも大きいのだが、劇中劇なだけにダイジェストには変わりなく、言うまでもなく忠臣蔵は絡んでない上になんだかよくわからないところもあるので星3つ。
製作:遠谷信幸、遠藤茂行、木下直哉、Hengameh Panahi、奥野敏聡、任一万、厨子健介、千野毅彦、谷澤伸幸/脚本:山岸きくみ/監督:三池崇史