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珍説忠臣蔵

119 バイト除去, 2025年11月19日 (水) 14:20
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喜劇のカミサマ斉藤寅次郎監督のほかの映画をたくさんは知らないが、この作品は、進駐軍もいなくなった日本でのびのび撮ったのではあるまいか。他作品よりもとりわけエンターテインメントを意識してる気がする(要確認)。アメリカあたりのスラップスティックやボードビルをお手本としてるかのような軽妙な演出が目立つ。随所に軽技(かるわざ)的な要素も。(なぜかチラシにはそうしたゴキゲンな内容がデザインに一切反映されていない。一番大きく扱われている川路龍子は劇中劇の[[浅野内匠頭]]だし。なにか制約でもあったのだろうか?)だし。この温度差には、なにか制約でもあったのだろうか?)
出演陣は斉藤作品のレギュラー、バンジュン、清川虹子、バタヤン、金語楼、シミキンも。エンタツ・アチャコのしゃべくりも見られる。喜劇人総動員の猛笑陣。<small>(註01)</small>
討ち入りシーンもすごく楽しい。「忠臣蔵」を形作るための基本がしっかりしてるので四十七士のユニフォームに背番号つけたりするなどの「アソビ」にゆとりを感じる。討ち入りシーンもすごく楽しい。「忠臣蔵」を形作るための基本がしっかりしてるので四十七士のユニフォームに背番号つけたりするなど、オーパーツの「アソビ」にゆとりを感じる。
[[吉良上野介|吉良]]屋敷で腰元が応戦に出てくるのはこの作品くらい(史実にも女性は雇われてなかったとされる)だが、なんと言うか、どこに音楽的要素を入れて、どこに花(女子)を配したらいい感じに仕上がるか、ちゃんと考えられて構成されてるように見える。
腰元集団に囲まれて危機一髪の[[村松喜兵衛吉良上野介|吉良]](堺俊二…マチャアキのお父さん)を助ける[[大高源五]]の救出方法が「コラーッ!」って、ただ怒鳴るだけというのもおかしい。腰元はみんなキャーッて言って逃げちゃう。屋敷で腰元が応戦に出てくるのはこの作品くらい(史実にも女性は雇われてなかったとされる)だが、なんと言うか、どこに音楽的要素を入れて、どこに華(女子)を配したらいい感じに仕上がるかのバランスも、ちゃんと考えられて構成されてるように見える。
そこをカワイイと見るのか、ギャグとしてアリなのかっていうのは賛否の別れるところでしょうか。全体のモダンな作りから言うと、小林信彦さんが喜びそうなオリジナルギャグがもっと工夫されてるほうがいいのかもでしょうけれども。ただ、たとえば腰元集団に囲まれて危機一髪の[[村松喜兵衛]](堺俊二…マチャアキのお父さん)を助ける[[大高源五]]の救出する場面。
その方法が「コラーッ!」って、ただ怒鳴るだけ→腰元たちがみんなキャーッて言って逃げちゃう。
 
この展開、すごくラブリーなのだが、そこを"カワイイ"と見るのか、"ギャグ"としてアリなのかっていうのは賛否の別れるところでしょうか。
 
作品全体のモダンな作りから言うと、なんの違和感もないのだが、喜劇映画としては、小林信彦さんが喜びそうなオリジナルの仕掛けやギャグがもっと工夫されてても、よかったのかもしれない。
ともかく、これ見てたら、今の芸人さんたちで喜劇の忠臣蔵やったらどういうふうになるのかなと、見たくなっちゃった。でも、作家も芸人もポテンシャル高いけど、忠臣蔵自体が当時ほどおなじみじゃないぶん、パロディを成立させにくいよなあ。
ともあれ、本作品は見終わったあともう一回見たい、と思う親しみやすさに満ちた映画。

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