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あゝ忠臣蔵
,編集の要約なし
{{Cinema|制作=フジテレビ|公開=1969|内蔵助=山村 聰|星=2|頃=}}
[[画像:Tacyu.jpg|thumb|役者絵:遠藤太津朗]][[画像:Genba-nagato.jpg|thumb|役者絵:長門勇]]
基本的に、古い作品には敬意を払いたいのでありますが、不遜を承知で言わせてもらうならば…、あーんまりおもしろくなぁ〜〜い!
しかし放送当時は評判が良かったとか。
== イマイチな理由 ==
すべり出しはかなり好きな物語運びだった。安兵衛親子のエピソードと、内匠頭の新婚エピソードが上手に絡み合ってコレまでにない「やさしい忠臣蔵」「あたたかい忠臣蔵」というジャンルを築けそうに見えた。女性や動物の入れ方にそつがない。
入れ替わり立ち替わりいろんな女優が出てきては浪士の誰かと恋に落ち、「でも最後は失恋」の大ワン・パターンが延々と繰り返される。
浪士側がどう慎重に暗躍しても、どう内蔵助がとぼけようとも「'''なぜか'''」吉良側はいつも、必ずなにもかもを見抜いてしまう。ピンポイントで「もしやあいつ赤穂の…」と付け狙うのだ。で、浪士側はこともあろうに近寄ってきた吉良側の用人を、すぐにあっさりと斬りさいなんでしまう。時には壁の向こうでただ聞き耳を立ててるだけのヒトも斬り殺す。そんな、あんた、毎回毎回偵察にでかけた身内が戸板に乗っけられて帰ってきたら、どう考えても怪しむだろう!討ち入りうんぬん以前に、吉良家の関係者ばかりを狙う'''謎の連続殺人事件'''として奉行所が動くんじゃないのか?
いったん「さようなら」とドラマを去っていったキャラクターをまたすぐカム・バックさせるのもブザマだし、とにかく構成が「'''その場しのぎ'''」「'''いきあたりばったり場当たり的'''」っぽいのが特徴。」っぽい印象なのが特徴。
以上のように途中がグダグダきわまりないが、討ち入りの際の[[俵星玄蕃]](長門勇)にはたいへんイイ見せ場がある。そもそも起伏のない本作品にははじめから長門勇の俵星玄蕃の存在感が唯一の「救い」であった。(あとバンジュンの[[堀部弥兵衛|弥兵衛]]も良い)
== 放送当時の評価 ==
さて、当時の放送局は本作品を「大奥」の後番組としてオンエアしたそうで、それを聞いて憶測したのだが、もしかしたら最初はちゃんと硬派に作ろうとしてたのに思ったほど視聴率が伸びないので、途中から「大奥」を見ていた奥様方を視聴者に当て込んでヨロメキに路線変更を試行錯誤したのではないだろうか。お軽勘平のときから急に予告編で「美空ひばりと里見浩太朗によるお軽勘平…」とわざわざ次回に登場する'''役者の名前を発表する'''習慣が始まったり、どことなく不自然なのだ。
不思議な実力に免じて星ふたつ。
== 関連番組 ==
* [[「大奥」版・忠臣蔵大奥#32「刃傷お鈴廊下」ほか|「大奥」]](関西テレビ)