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イヌの仇討

2,100 バイト追加, 2018年9月24日 (月) 10:50
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きれいごとすぎるのは「赤穂義士伝」の常套手段だから逆をやったと思えばまあ、胃の腑に落ちまする。
 
 
 
 
== オペラ イヌの仇討ち あるいは吉良の決断 ==
 
{{Cinema|制作=オペラシアターこんにゃく座|公開=2002|内蔵助=---|星=5|頃=}}
[[画像:Inuno_opera.jpg|thumb|公開(再演)当時のチラシ]]
 
ブラボー!こうふん!
 
まさか吉良モノでこんなにポロポロ泣くとは思わなかった。
 
それも、一回芝居で観て知ってる出し物なのにオペラになったら自分の中のモードが変わった。
 
もっとも、オペラ化するにあたって原作・井上ひさし先生のセリフはテキスト・レジー(改変)されており(そりゃそうだ。ふつうの芝居のセリフをオペラや義太夫の長さにしたらいつまで劇場に籠城してなきゃいけないかわからない)、それが音楽劇という特有の表現の中で生まれ変わり、同じようで違う作品なのであります。
 
もぉ〜、バルコニー席という見たこともないアングルから舞台を見下ろしてたのも高まった(演出はあくまで正面から見た効果を念頭にしているけど)。音はピアノとバイオリンの生演奏。
 
セリフをおぼえる上に曲もおぼえて、それでいて聴かせる歌唱力でなくちゃいけないという、演者さんは国がなにかしら補助をすべきスキルであります。
 
 
オリジナルでは、井上先生の言葉術で織り成すコミカルでいてシリアスな問題提起みたいな内容だったのが、オペラで見た印象だと吉良を守ろうとする周囲の人間たち(近習、女中、行火たち)の忠義がストレートに感動につながる。
 
誤解を承知で言わせてもらうと、井上ひさし先生の劇の泥臭さより、'''オペラというハイソな雰囲気が高家筆頭たる吉良上野介にピッタリ合っている'''気がいたします。
 
 
2002年に初演だったらしく16年ぶりの再演。
 
 
この作品の存在は間違いなく、吉良上野介の供養になることでしょう。

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