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[[通し狂言 仮名手本忠臣蔵|仮名手本忠臣蔵]]を忠実になぞることに心血を注いだ、株主総会で吉良をやり込める、東宝映画の「サラリーマン忠臣蔵」と同タイトルでありながら、よりドラマチックな仕上がりが期待できるプロットである本作にもかかわらず、もうひとつ惜しいのは、演出(というか撮り方?)がじゃっかん平坦で、脚本の妙がビジュアル的な盛り上がりに反映されず、また、怨敵・吉良を演じる室田日出男がボスキャラにはちょっと物足りないキャスティングとなっている(すみません)。
寺坂吉右衛門でさえ松山英太郎(好演!)なんだから、(演技は申し分ない室田さんだが)もうちょっと誰かいなかったものか。若山富三郎とか金子信雄とか。同じ年頃だと、津川雅彦とか〜…寺坂吉右衛門でさえ松山英太郎(好演!)なんだから、(演技は申し分ない室田さんだが)もうちょっと誰かいなかったものか。東映系なら若山富三郎とか金子信雄とか。加山雄三=若大将のライバル田中邦衛じゃ喜劇になっちゃうか…。
とはいえ、全般的には同年公開の「[[12時間超ワイドドラマ 大忠臣蔵]]」よりも、この役はこの役者が良いだろうという配役が興に入ってて、見ていて心地が良い。
オリジナルの忠臣蔵のキャラクターを上手く遊べてもいる。
 
最初、会社の話の割には女子社員が皆無なことを始めとする「女子不在」に違和感をおぼえたが、コレもちゃんと後になって、会社倒産後にたくましく夫たちを支える良い役回りで女優が登場し活躍がある。森田健作演じる[[堀部安兵衛|堀部安夫]]の妻役を、当時必殺シリーズでお馴染みの鮎川いずみがチャキチャキに演じ、安夫が再就職する工務店の社長に大山のぶ代(当時のドラえもん)が当てられたり、「テレビ朝日」を遊んでいる。
[[岡野金右衛門]]の絵図面取りみたいなエピソードでは、[[お艶]]のパートにのりピー(当時バズり中のアイドル)が当てられていたのも高まった。
 
主演の加山雄三は、借金返済で苦労していた'70〜80年代のしかめっ面のイメージと、のちの「若大将のゆうゆう散歩」で見せるようなほがらかな笑顔の、強弱のある両面を、羊頭狗肉の[[大石内蔵助]]役に反映している。クルーズ船のシーンでは特に朗らか(役を忘れてるかにも見える)だが、どうやら光進丸である<small>(註02)</small>。
註01…ちなみに「だいこんの花」で仲良しになった森繁&竹脇だが、この「サラリーマン忠臣蔵〜華麗なる復讐〜」放送年にTBSで「おやじのヒゲ」(もオフィス・ヘンミ)も放送されている。
 
 
註02…当時加山雄三が所有していた愛船・3代目光進丸。2018年に火災で失ってしまっている。

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