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おしゃれ大作戦

182 バイト追加, 2021年1月5日 (火) 08:33
編集の要約なし
これだけのメンツを揃えたのだから、彼女たちの往年のご活躍をオマージュできるようなパロディも入れてもよかったんじゃないかと思う。本作では杉本美樹は不良っぽくもなければ拷問もされない。児島美ゆきのスカートはめくれない(パンツ姿だし)。牧れいもアクション係ではない…。必ずしもパロディが良いなどとは思っていないが、言いたいのは、せっかく来てくれたのに「出てるだけ」というのがいかにも、もったいない。(もっとも昔の日本喜劇はストーリーラインの妙よりも、これだけのメンツを揃えたのだから、彼女たちの往年のご活躍をオマージュできるようなパロディも入れてもよかったんじゃないかと思う。本作では杉本美樹は不良っぽくもなければ拷問もされない。児島美ゆきのスカートはめくれない(パンツ姿だし)。牧れいもアクション係ではない…。必ずしもパロディが良いなどとは思っていないが、言いたいのは、せっかく来てくれたのにどちらさんも類型的な個性を与えられ「出てるだけ」…というのがいかにも、もったいない。(もっとも昔の日本喜劇はストーリーラインの妙よりも、"出てるだけ"でうれしい俳優の織りなす妙を、たよりにしていた感じはある。)
あと、ファッションにもっとこだわればよかったのに…と思う。ファッションほどセクシャリティを雄弁に語るアイテムもないのに、'''洋裁学校が舞台にもかかわらず'''当時の流行に押されるまま(<タートルネックにオーバーオールとか、丈の長いワンピやロングスカートといういでたちがもっぱら)、ホッパンやタイツなど、美脚やボディラインが強調されるファッションも皆無で、それがお色気コメディを狙った割にはいたずらな制限を与えており、画面がさみしい。(つまり、ファッションの流行とお色気をからめるなら、企画自体が10年遅い!)
映画史にさん然と輝く「しっかりした喜劇映画」をかつてリリースしてきた東宝としては、このような「他社(東映)のような」やんちゃな芸風の喜劇作りは徹底的に苦手だったのではと思う。時代が許してるのに、頑なにカルト的なノリに手を出さなかった?映画史にさん然と輝く「しっかりした喜劇映画」をかつてリリースしてきた東宝としては、このような「他社(東映)のような」やんちゃな芸風の喜劇作りは徹底的に苦手だったのではと思う。時代が許してるのに、頑なにカルト的なノリに手を出さなかった?(そもそも「忠臣蔵×お姐ちゃん」という発想自体が、当時としてもすでに硬いし、古い…。)
こうした消化しきれない板挟み感において、右っぽい古澤監督は、こんな軟派な風潮が今後も続くようなら'''もう、いやんなっちゃった'''ということで本作を最後に、メガホンを置いてしまってるのじゃないだろうかなんて勘ぐった。

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