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実録忠臣蔵 天の巻 地の巻 人の巻

65 バイト追加, 2021年6月24日 (木) 13:12
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当然といえば当然なのだろうが[[尾上松之助の忠臣蔵|16年前の「忠臣蔵」]]から日本映画も成長し、尾上松之助の貫禄も演技も、カメラの動きや構図のとり方もグッと「映画的」になっている。
もともと3時間あったと言われる本作は、1時間強のダイジェストになった状態で家庭用映画として保存されていたフィルムが発見され、[http://toyfilm-museum.jp/ おもちゃ映画ミュージアムさん]に寄贈されたものが公開されたのだが、それだけにクレジットに「[[鍔屋宗伴]]…大河内伝次郎」とあるのに本編に出てこなかったり、討ち入りのときに女間者が吉良の面相を浪士に伝えるが彼女が誰の身内か謎であったりする(たぶん…大河内伝次郎」とあるのに本編に出てこなかったり<small>(※註01)</small>、討ち入りのときに女間者が吉良の面相を浪士に伝えるが彼女が誰の身内か謎であったりする(たぶん[[山岡覚兵衛]]の奥さんあたりじゃないかなあ)。
しかしそれら削除シーンが無くても、いろいろ独特なアレンジが残っている。すごく斬新に思えた。
というわけで、字幕と内容とに「おや」と思うところがちょいちょいあったのですが、なんでも本作は尾上松之助の一周忌(昭和2年)に『増補改訂忠臣蔵』と名を変えて上演しているそうであります<small>(※註01)(※註02)</small>。その際大河内伝次郎の鍔屋宗伴とかが「増補」されたようで、「おや」と思う原因の手がかりなのかなと思っております。
※註01・・・大正元年にMパテー商会、横田商会、吉沢商会、福宝堂が合併して日活が設立されるがトップの意見が合わず、おりからの不景気風に暖簾をあおられて、しばしば前に撮った映画にちょっぴり新しく撮ったのをつないで上映してしのいだことがあったそうです。※註01・・・本作は、ヒットしたいっぽうで「討ち入りまでの義士の苦心が不足してる」という批判もあったんで、人気急上昇の大河内傳次郎の[[鍔屋宗伴]]のエピソードを足して内容を整え、再ヒットを狙ったとされている。増補版では、講談とはまた違う、宗伴の協力ぶりが描かれていたようだ。<small>(朝日ソノラマ「大河内傳次郎 人と作品 その魅力のすべて」)</small>
(附言) ヒットしたいっぽうで「討ち入りまでの義士の苦心が不足してる」という批判もあったんで、人気急上昇の大河内傳次郎の[[鍔屋宗伴]]のエピソードを足して内容を整え、再ヒットを狙ったとされている。講談と違う、宗伴の協力ぶりが描かれていたようだ。<small>(朝日ソノラマ「大河内傳次郎 人と作品 その魅力のすべて」)</small>※註02…大正元年にMパテー商会、横田商会、吉沢商会、福宝堂が合併して日活が設立されるがトップの意見が合わず、おりからの不景気風に暖簾をあおられて、しばしば前に撮った映画にちょっぴり新しく撮ったのをつないで上映してしのいだことがあったそうです。

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