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赤穂浪士(NHK)

1,812 バイト追加, 2022年3月13日 (日) 15:56
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[[画像:ooisi4.jpg|thumb|役者絵:長谷川一夫]]
初期のNHK大河ドラマ。初期のNHK大河ドラマ。(当時はまだ、「大型ドラマ」という言い方をしていたみたい。)全52回。
現存するビデオは第47回「討ち入り」と総集編のみ<small>※註</small>。で見たのは第47回のほう。総集編のほうをリリースしてくれよぉ!
知的なおじいちゃん役ばっかりの志村喬(古い映画ではマヌケじじいが多い)が槍をつく姿を見て「あ、そう言えばこの人、七人の侍のリーダーだった」と思い出すのでありました。
 
前年に放送したドラマ「花の生涯」(S38.4〜12月放送)放送中に成功の見通しがついて、8月頃に「次、どうしようか」と議論を重ね、9月に「赤穂浪士」やろうってなってからキャスティングに入って、当時の歌舞伎界、映画界、新劇描い、テレビタレントまで揃えるのだから、なんとなく時代のゆとりを感じる。
 
それでもやはり、「かくて国鉄まがいのダイヤならぬ、明細なスケジュール表が作られ、七夕さまのように、全員ばったり顔を合わせる、貴重な一時をねらって深夜のビデオどり」と、なったそうで<small>(週刊朝日S39.2.28号)</small>、それでも徹夜で録って朝を迎えるとまたみんな自分の畑仕事に去っていき、四十七士は半分くらいになっちゃうという、そんな手こずりに、長時間全部を付き合ってた長谷川一夫も(穏やかに)苦言を呈したという<small>(野村康一「実録テレビ時代劇史」ちくま文庫)</small>
 
そのほかにも、日本画家の新井勝利先生にお伺いを立てながら気を使ったはずの時代考証も、浅野家の違い鷹の羽が運んでる途中で180度ひっくり返って、左上のぶっ違いになって放送し、視聴者から怒られたとか、雨のヘリコプターの飛来で、羽音が入ったまま、千坂兵部と小林平八郎の釣りのシーンがオンエアになった<small>(週刊朝日S39.2.28号)</small>とか、黎明期のテレビの現場は、なかなかてんてこ舞いだったようす。
 
 
 
<余談>
さて、音楽の芥川也寸志のテーマ曲は有名なんですが、あたしが小学生のみぎり、映画「八つ墓村(松竹)」のサントラのドーナッツ版レコードのB面「落武者のテーマ」聴いてたら(これも芥川作曲)、親が「赤穂浪士じゃん」て言うんで「八つ墓村だよ」と水掛け論を繰り広げたのをおぼえてます。

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