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忠臣蔵 花の巻雪の巻

712 バイト追加, 2022年7月20日 (水) 00:39
編集の要約なし
 そうは言っても、不振の映画界において当時、東宝は一人勝ち状態<small>(註06)</small>だったので、会社の隆盛期に作る作品…というセオリーには乗っかっている。
 
 
そればかりではなく、「あ、この後、なんかあったな」と想像させる、役者がセリフを言おうと息を呑んだところでカットになるシーンも多く、また、南部坂の三次浅野家屋敷内には侍女に藤山陽子がいるが、いるだけでセリフが無い(要確認)。適度なランニングタイムにするために相当な削除がなされていると想像できる。
 
<附言>…2022年7月。国立映画アーカイブ(長瀬記念ホール ozu)の「東宝の90年 モダンと革新の映画史」で上映されたとき、ほかの観客(東宝映画やスターをこころえていて、金語楼や脱線トリオが出てくるだけで笑える世代)と一緒に見ていると、このシーンの印象はかなり違った。「森繁が"東下りみたいなことをしている"」ということで用意されたシチュエーションを観客は素直に受け入れ、忠臣蔵的な理屈を超越したなにかが場内で成立していた。これはお茶の間でDVDで見ているだけでは見つからない機能である。

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