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新作落語いろいろ

2,839 バイト追加, 2022年11月24日 (木) 19:43
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[[リンクの名前]]噺家の師匠たちは忠臣蔵を題材にいろいろなお話しを作ってらっしゃいます。
(古典はこちら>[http://www.kusuya.net/%E3%81%8F%E3%81%99%E3%81%8A%E3%81%AE%E5%BF%A0%E8%87%A3%E8%94%B5%E4%BD%9C%E5%93%81%E8%A9%95#.E9.96.A2.E9.80.A3.E4.BD.9C.E5.93.81 「忠臣蔵 関連作品」])
註01…2021.3.13 江戸東京博物館小ホールでのネタおろしに配られた口上書と、トークより。
 
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'''殿中でござる'''…春風亭小朝
 
初代国立劇場さよなら公演「歌舞伎&落語 コラボ忠臣蔵」
 
ということで、小朝師匠の落語「[[中村仲蔵]]」と中村芝翫(8th)丈の[[通し狂言 仮名手本忠臣蔵|5〜6段目]]が合体した公演。2022年秋。
 
この[[赤穂義士外伝の内​ 荒川十太夫|2ヶ月ほど前に歌舞伎座で、講談と歌舞伎のコラボ]]があって、そのときは神田松鯉&神田伯山&尾上松緑の鼎談があったんで、今回もそういうような趣向なのかと思ったら、幕間を挟んで前半落語と後半で歌舞伎が完全に分離してて、トークも無く、もしや企画が先走って、演者さんたちはおたがいを執着してないのかな?と、邪推してしまう印象の構成だった。
 
落語も歌舞伎も、もともと知ってる古典の演目なんで出かける予定がなかったが、開口一番で小朝師匠の「殿中でござる」というのがあるというんで、新作なら聴かねば!とお出かけ。
 
最近映画やテレビで忠臣蔵をやらなくなったのは「昔なら大衆は『赤穂四十七士』の忠義に心を打たれていたものを、最近は『討ち入りはテロでは?』となってきた。テロという認識が多数派だと容認できないから、メディアも忠臣蔵を扱えなくなってきてるんじゃないか」という師匠の説のもとに「ほんとに吉良が悪いと思います?」という論調で、浅野内匠頭を悪く言う(ケチでイラチ)視点で赤穂事件のあらましを討ち入りまでおさらいをするだけの内容だった。
 
とはいえ、台詞が出来てて「さすが」と思ったものだが、実はこれも内容が菊池寛の「吉良上野介の立場」という短編を落語調(原作に時事ネタなどを入れて面白くアレンジしている)にしたネタだとあとから知って、じゃあ「さもあろう」だった。「え…五段目関係ないじゃん」とか「え…なんでタイトル"殿中でござる"なの…」とポカンとしていると太神楽(曲芸のスキルはすごいのだが、一切忠臣蔵と無関係)が始まって、引き続き師匠が戻ってきて落語「中村仲蔵」が始まる。
 
35分お幕間のあと、五段目フィーチャーしてるライブな割に、芝翫さんは勘平…(中村歌六が貫禄のある定九郎)。で、六段目がたっぷり。
 
たまたま(なのか連動しているのか)NHKの「忠臣蔵狂詩曲No.5 中村仲蔵 出世階段」の再放送があったので、それを見た友人は今回のライブを楽しんだようだった。

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