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ところが、録画してあったものをあらためて見るとこれがなかなかよかった。オーソドックスなストーリーをなぞってるのに、非常に新しく聴こえてくるセリフや構成が、丁寧な仕事ぶりを象徴している。それも、このレビュー、見たのが後編と気づかずに四つ星をつけている。半分だけ見てすっかり楽しんだ。後日前編を見たが申し分なし。
そして知りうる限り、'''もっとも吉良上野介が好人物に描かれている作品'''。夜中眠っていた上野介がなにかひらめいてガバと起き、「そうか…あのひとことが浅野内匠頭のうらみをこうたのじゃ」とつぶやき後悔するシーンがある。しかし、その晩こそ討ち入りの夜。やがて四十七士が乱入してくる。後の祭りなのであります。