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あたしの[[堀部安兵衛|キャラ図鑑]]には、安兵衛像についてあれこれ書いているが、これはほとんど講談ネタを寄せ集めたのだが、この映画はこれらの要素が欲張りにもてんこもりに入ってて驚いた。ふつう、どっかをとったらどれかをはしょるのに、である。それでいてやりすぎていない。とにかく全体的にスマートでよろしい。
後年の安兵衛ドラマはぐず安の「グズ度」がどんどん甘くなって実に優等生になってくのだが、本作品の安兵衛は、義父[[堀部弥兵衛|弥兵衛]]が切腹したくなるほどの醜態をさらす。安兵衛を手放したくない長屋の連中の気持ちと、堀部になりたくない安兵衛の抵抗がわりとうまく書けていて、見ていて感じる気持ちはあまりほかの作品では味わえない。が切腹したくなるほどの醜態をさらす。安兵衛を手放したくない長屋の連中の気持ちと、堀部になりたくない安兵衛の抵抗がわりとうまく書けていて、見ていてほかの作品では味わえない気持ちにさせてくれる。
松の廊下事件の描き方が知るかぎりもっともスピーディ。「吉良どの、ご勅使は…ええ一い！おぼえたか！」くらいのスピードに感じる。
糊屋のばばあが演技うまい。
