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新春大型時代劇スペシャル 大忠臣蔵

103 バイト追加, 2010年7月25日 (日) 17:23
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{{Cinema|制作=TBS|公開=1994|内蔵助=松方弘樹|星=3|頃=}}
 
 
== 製作年の背景 ==
評判がいいのにDVDリリースされない忠臣蔵。
しかし、この忠臣蔵ラッシュのあとはパタッと大作は続かない。おそらく「なんかさあ、もはや独参湯(どくじんとう:よく効く薬=興行すれば必ず大当たり)じゃなくね??バブル崩壊しちゃったしさあ、カネがかかるわりに客入らないからやめとこう」みたいなムードがメディア界に広まっちゃったんじゃないだろうか?「四十七人の刺客」は同年公開の「ゴジラVSスペースゴジラ」より振るわず、翌年から東宝はガメラ作って怪獣快進撃を始める。(東映はマンガ映画路線に)
 
== 作品の特徴 ==
さて、作品のほうはと申しますと、監督があの怪作「ノストラダムスの大予言」の舛田利雄だが、本編には人食い人種も巨大ナメクジも出てこず、全体的にはオーソドックスであるが、それでいてなぜかすごく見応えがある。撮り方に凝ってるわけでもなく、大胆な表現があるわけでもないのに、なぜ見応えがあるのか素人にはわからない舛田マジック。たぶん細かいオリジナリティを各所に入れてるのが案外うまくいってるのと、'''キャスティングがいい'''からでしょうか。
本作は全編、浪士たちを中心に構成されており、[[柳沢吉保|柳沢]]の陰謀とか[[色部又四郎|上杉]]の間者とか、そういう理屈は一切出てこない。[[浅野内匠頭|内匠頭]]さえそんなに重厚に扱われていない。そういう整理の仕方もうまいのかもしれない。
 
あと、特徴的なところは、意外にみんな口が軽い。'''もっとも作戦を部外者に口外する忠臣蔵'''ではあるまいか?
 
 
== キャスティングの魅力 ==
役所広司の[[堀部安兵衛|安兵衛]]が印象的で、演技も役者持ち前のダイナミックさが申し分なく、彼がフレームインするとホッとする。主家断絶後は、彼ら急進派が自分たちだけで上野介を殺そうとはやり、小さな作戦を立てては失敗を重ねるのだが、このことで自然に敵が難攻不落なイメージに仕上がっていき、後半への期待を高める効果を生んでいる。
肝心な松方の[[大石内蔵助|内蔵助]]だけ、妙にセリフ回しがオーバーアクションなような気もしたが、大江戸捜査網や金さんで「豹変するキャラクター」を得意としてる彼は、祇園で遊ぶ彼と討ち入りを覚悟する内蔵助の変身ぶりをいい振り幅で演じており、お茶の間的には安心して見られる。ただ、彼は5年後にもテレ東で内蔵助をやってるが、区別がつくほど演じ分けられているだろうか。
あと、特徴的なところは、意外にみんな口が軽い。'''もっとも作戦を部外者に口外する忠臣蔵'''ではあるまいか?
== 考察 ==
平成21年現在、知る限りでは平成の忠臣蔵ではもっともキャストが豪華だが、昭和の里見版より人気がないのは時代劇を受け入れる視聴者の嗜好の変化もあるだろうが、なんというか、花をあしらったようなお茶の間向けの「優しさ」に欠けるからか?里見版ってペールトーンのイメージなんですが、こちらはコントラストがはっきりしている上にビビッドなんですよね。大人向け?

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