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忠臣蔵松の廊下

686 バイト追加, 2013年2月7日 (木) 16:34
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加トちゃんの内匠頭が刃傷におよぶのは志村上野介に「高木ブーでも、あの、あのいかりや長介でさえも女房がおるわい」とプライベートを揶揄されたのがキッカケ。いかりやと比べられるのはまだしも、高木ブーより劣ると言われたことが遺恨となった。
 
 
== 注目部分 ==
ここで興味深いのは志村けんの吉良が「36にもなって嫁はいるのか?」と問いかけたとき、加トちゃんの内匠頭は「'''いまだ参上つかまつりませぬ'''」と答える点。返答として日本語的にはおかしなセリフであり、そのほかにも「なにとぞ教えて願いたい」など侍言葉が出なかった加藤茶(自分は本当にものを知らないと公言している)のアドリブの限界かともイメージされ、その場で志村も「嫁が参上したりするかバカタレ」とつっこむが、実はこの「いまだ参上つかまつりませぬ」というセリフは言うまでもなく[[通し狂言 仮名手本忠臣蔵|仮名手本忠臣蔵]]四段目における、切腹中の[[浅野内匠頭|判官]]の「[[大石内蔵助|由良之助]]はまだか?」の問いに答える[[大石主税|大星力弥]]の有名なセリフであり、歌舞伎ファンの加トちゃんがソレをとっさに引用したのだとすれば、意外に密度の濃いパロディになってるのかなとも伺える。
ちなみにこれが放送されたときのテーマは「戦争(闘い)」で、このコントのあとは「巌流島」となっており、あろうことか[[梶川与惣兵衛]]はここで唐突に再登場して志村けんの佐々木小次郎を「殿中でござる!」とはがいじめにして怒られる。
 
 
 
== 再放送での扱い ==
「傑作選」などでこの松の廊下コントが放映されるときはこの「巌流島」や、オリジナルにあった「頭がバカ&短足だから結婚できない」という身体的欠陥を吉良=志村がなじるくだりはカットになっている(<ちなみに本コントでの梶川は大部屋俳優さん)。
78年版や同番組で再演されたとき('81)はセリフも衣裳もちゃんとしている。ちなみに再演の時は「いかりや長介などは2度も結婚しておるわ!」というなじり方になっており、ドリフメンバーのプライベートの変遷が伺える。
 
蛇足だが「8時だヨ!全員集合」でも同じ「松乃廊下」コントを何度かやっているが、たいがいふたりとも直垂大紋に長袴。しかし烏帽子をかぶっていなかった回もある。烏帽子をかぶらないで刃傷事件が起これば吉良の脳天は真っ二つになっちゃうんだけど…(笑)。
89年の森光子とのジョイント・コント番組の時も衣裳はちゃんとしてるが、劇中劇と言うこともあり、内容は軽く流しているかんじでそんなに笑えない。
 
 
補足)「全員集合」には内容の違う松乃廊下コントもあって、仲本の吉良に対して短刀を抜く加藤茶の内匠頭を制止する志村の梶川が、加藤を投げ飛ばしたり壁にたたきつけたり一斗缶で殴るので、加藤が「役を変えてくれ」と言って仲本と役を交代。仲本が内匠頭になって短刀を抜くと志村は「お逃げくだされ!」と言って相変わらず加藤の吉良にばかりに乱暴をする。仕舞には廊下が客席側に倒れて加藤が放り出されるというものだった。
 
長い歴史のある「8時だヨ!全員集合」にはきっと、もっといろんなバージョンがあるのだろうなあ…。
 
 
「大爆笑」の加トケンによる吉良&内匠頭コンビは松の廊下コント以外にも登場しており、「旅」がテーマだった時も陸蒸気の車内で刃傷事件を起こしている('80)。
とにかくもう、たっっぷりでファンには欣喜雀躍のサービスでございます。('84)
 
 
== 補足(蛇足) ==
 
●「8時だヨ!全員集合」には内容の違う松乃廊下コントもあって、仲本の吉良に対して短刀を抜く加藤茶の内匠頭を制止する志村の梶川が、加藤を投げ飛ばしたり壁にたたきつけたり一斗缶で殴るので、加藤が「役を変えてくれ」と言って仲本と役を交代。仲本が内匠頭になって短刀を抜くと志村は「お逃げくだされ!」と言って相変わらず加藤の吉良にばかりに乱暴をする。仕舞には廊下が客席側に倒れて加藤が放り出されるというものだった。
 
長い歴史のある「全員集合」にはきっと、もっといろんなバージョンがあるのだろうなあ…。
 
 
●「大爆笑」の加トケンによる吉良&内匠頭コンビは松の廊下コント以外にも登場しており、「旅」がテーマだった時も陸蒸気の車内で刃傷事件を起こしている('80)。
 
 
●「[[テレビ朝日開局45周年記念企画 忠臣蔵|マツケン版忠臣蔵]]」で[[吉良上野介]]を演じているのは伊東四朗氏。下町出身のざっかけない雰囲気が持ち味の彼が高家筆頭というキャスティングにいささか疑問があるが、「ドリフ大爆笑80」の「仇討ち」のコントでも吉良上野介を演じている。峠の茶屋の前でいろんな仇討ちのユニットが出てきては明治時代の長さんのお巡りさんが「仇討ちは禁止になった」と間に入るコントで、大石内蔵助は前川清。
 
[[Category:くすおの忠臣蔵作品評|1978]]

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