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画面に写ってるのがよその国で、英語喋ってても「ああ！[[岡野金右衛門|恋の絵図面取り]]」「[[大石りく|山科…]]」「おお[[矢頭右衛門七|右衛門七]]！いや[[大石主税|主税]]だろう」「[[清水一学|一学]]だ！」と大いにはしゃげるストーリーライン。
今回、宣伝にちょっぴり首を突っ込んだので、贔屓で四つ星なのではと自問自答したが、劇場に金払って出かけてもやっぱり面白かった。
今回は一皮剥けた落ち着いたトーンでこれまでの作品のように人間が何十メートルも宙を舞ったりしない。より「世界ベース」を感じさせる素敵な見応え。そこに、アカデミー賞受賞者や候補者たち俳優陣が完成度を確かにしている。
目の前の銀幕で展開されてることを面白がってる最中にフと「あ、これ、忠臣蔵なんだよな」と我に返るととたんに胸が踊る。
この点で紀里谷監督は「どっかの国の多民族混合ヨーロッパ騎士道風忠臣蔵」というなアプローチでそれをクリアしてくれた。
このサイトの信用のために（？）マイナスポイントもあえて申し上げると、ものすごく苦慮してシーンを削除して２時間にまとめたために浪士たち銘々のパーソナリティやシーンでもっと膨らませられたであろう部分が物足りない場合があり、ガイジンの人相が判別できずに「えっと、このひとって、なんだったっけ…」という戸惑いがあった。
