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新作落語いろいろ

1,881 バイト追加, 2016年12月29日 (木) 08:50
編集の要約なし
噺家の師匠たちは忠臣蔵を題材にいろいろなお話しを作ってらっしゃいます。
 
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'''難題話'''…桂文治6th
 
三題噺ならぬ、難題話というものを紹介した、明治33年の作品。榎本滋民先生(前にTBSの落語特選会の解説やってた)によれば文治の新作だろうというお話。
 
お題は「大星由良之助 流沙河の船軍(ふないくさ)」「在原業平 西王母に百夜通い」「中村芝翫の漢土(かち…中国)で芝居」
 
塩谷藩士の四十七士が一緒に雲州から鎌倉に討ち入りにでかけるのは相当目立ち、作戦が失敗すれば亡君はおろか竹田出雲(作者)にも申し訳が立たないということで天川屋義平に船を用意させて出かけるが難破し、天竺に辿り着く。
 
流沙河(三蔵法師も手こずった砂漠)で安計楽艦に乗った唐人に襲われるが山鹿流の陣太鼓を叩きみんなで返り討ち。川をわたって五層の料理店がある食悦国へ。
 
落ち着いた先で業平(やはり遭難中)とバッタリ意気投合。
 
漢土でもモテモテの業平は西王母をくどいたところ「小野小町の百夜通い(深草少将がやったやつ。百夜目に倒れる。)をしてほしい」と言われたので通いとおしていたが九十九夜目にいたって二日酔いなので由良之助に代行を頼むが断わられ、業平は同行していた中村芝翫に身代わりをたのむ。
 
名代の芝翫は「九十九夜目に蓑笠なら雪も要る」と道具方に三角の雪を降らせて出かけるが正体がバレる。
 
「とんだマァ、雪ちがい(行きちがい)をいたしました」
 
むじー。つか三題噺系はなかなかファンタジー。
 
四十七士がユニットとして別のロケーションで悪漢と闘うシチュエーションがワクワクする。
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