ホリ
提供: Kusupedia
幸(さち/こう)、とか順。希にハナ、タエという名前で表現されることもあるが、ほんとはキチというのが有力。
20歳の頃、高田馬場の決闘をするために走ってきた中山安兵衛(当時のヤスベエの名。25歳)が落ちていた縄をたすきにしようとした時に「それじゃ縁起が悪いですから、これどうぞ!」と見物してたホリがヒジリメンの扱帯(しごきおび)を安兵衛に貸した。黒羽二重に赤く燃え立つようなたすきがかっこいい。
父親の堀部弥兵衛は安兵衛の腕っ節に惚れ、さんざん安兵衛を説得して娘婿に来てもらう。
講談のほうでは、子供の頃から毎日のように、男の子とケンカをしては相手をぶん殴ったりと、なかなかのお転婆に描かれており、サイレント映画の「血煙高田馬場」では、着物姿で寺の低い石垣にぴょーんと飛び乗ったりしている。
「わかってる」製作者の手にかかると、ドラマのほうでも「峠の群像」の五十嵐めぐみとか、「たけし版」のかとうかずこなど、サバサバした女優が当てられたり、そういう演出がなされる(「女たちの忠臣蔵」の和泉雅子など)。
三谷幸喜の「PARCO歌舞伎 決闘!高田馬場」では亀治郎時代の市川猿之助(4th)が演じ、飲み屋で見かけた安兵衛にストーカーまがいの積極性で恋のアプローチをする。
享年45歳
堀部妙海尼
堀部安兵衛の妻の名をかたって泉岳寺に入ったという、実在したナゾの女性。妙海。
講談の妙海はニセモノではなく、「堀部妙海尼」と呼称してキッパリ「安兵衛の妻の"その後"」として紹介している。