阿久里/瑤泉院
阿久里/瑤泉院【あぐり/ようぜんいん】
浅野内匠頭の奥さん(正室)。
結婚した時、阿久里さんで、内匠頭が死んでから改名(壽昌院>瑤泉院)。
大石りくもだが、眉毛そってお歯黒というメイクがしばしばある。
歌舞伎、仮名手本忠臣蔵で顔世御前として登場するときは高師直=吉良からデートにしつこく誘われる美女であり(胸まで触られるセクハラを受けることもある)、武具の目利きという特技も持っている。
言うまでもなく、農業、農芸を意味するアグリカルチャーとはなんの関係もない。
南部坂雪の別れ
討ち入りの日、大石内蔵助は事前に赤坂、南部坂の浅野家のお屋敷に未亡人・瑤泉院(ようぜんいん)をいとまごいに訪ねる。が、女中に超あやしい女が混ざってたんで、ここで綿密な計画がパーになっちゃあすべて水の泡だととっさに(血を吐く思いで)嘘をつく。
瑤「今日はなんの用事?いよいよ?(ワクワク)」
内「あ〜いや、再就職が決まりましたんで」
瑤「えっ。カタキウチしないで別の殿様に仕えるの?」
内「やあもう、人数は減るし、ヤバいんでもうアハハ」
瑤「帰れ」
内「あ、お線香だけ」
瑤「帰れっつってんの(TдT#)!」
---すごくいやな空気になって瑤泉院は退席。側近の戸田局は
戸「ね、ああ言ってたけど、ほんとはやるんでしょ?」
内「いえ」
戸「じゃ、じゃ、兄は…?」
内「ああなんか、幇間(たいこもち)になるつってたかな(京都で飴売りというバージョンもある)。あ、そうだコレさっき怒ってたんで渡せなかったんですけど自主制作の歌集です。」
戸「…優雅なことで。ハイハイお預かりします」
内蔵助はうそをつきまくって軽蔑されまくって、じゃっかんへこみ気味に屋敷をあとにする。
その夜、女中紅梅が戸田の部屋(とか仏壇の前)に置いてある歌集を盗もうと侵入したところを取り押さえられる。
歌集と言ってたそれは、四十七士の連判状だった。くやむ瑤泉院一同。