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おしゃれ大作戦

181 バイト追加, 2019年8月25日 (日) 10:20
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キャスティングもなかなか。当時東宝の新しい特撮映画で活躍の由美かおるや、テレビでおきゃんJKだった岡崎友紀もチャーミング。技巧派・沢田雅美のべらんめえで[[堀部安兵衛|呑兵衛ヤス]]も頼りがいがあるし、東映映画でスケバンをやってた杉本美樹を持ってきたり、「ハレンチ学園」の児島美ゆきなどかつて人気シリーズをささえた(<彼女たちが活躍したテレビや映画のシリーズは本作出演時ですべて過去のコンテンツ)お転婆スターたちにズラッと「来てもらった」かんじ。も頼りがいがあるし、東映映画で女番長(スケバン)シリーズをやってた杉本美樹を持ってきたり、「ハレンチ学園」の児島美ゆきなどかつて人気シリーズをささえた(<彼女たちが活躍したテレビや映画のシリーズは本作出演時ですべて過去のコンテンツ)そうそうたるお転婆スターたちにズラッと「来てもらった」かんじ。
そこに若手も導入して、グラマーなホーン・ユキ、東宝ドラマで人気の長谷直美など、こたえられないラインナップ。
特に潜入捜査で机の下に隠れてる時、東八郎扮する[[大野九郎兵衛|大野]]事務長の足がおっぱいにあたって「はてな」と靴のつま先でまさぐられ「感じる〜」と言うシーンは素晴らしい。
本田みちこさん([[小野寺幸右衛門|小野寺幸江]])というひとがかわいくて、パンチラのハイキックのポーズでトラックをヒッチハイクするのだが、もう、あたしには思い出。)というひとがかわいくて、パンチラのハイキックのポーズ(Y字開脚)でトラックをヒッチハイクするのだが、もう、あたしには思い出。
ことほど左様に、ほどよく品のない作品なのであります。
これだけのメンツを揃えたのだから彼女たちの往年のご活躍をオマージュできるようなパロディも入れたらよかったんじゃないかとも思う。本作では杉本美樹はスケ番ぽくもなければ拷問もされない。児島美ゆきのスカートはめくれない(パンツだし)。牧れいもアクション係ではない…。必ずしもパロディが良いなどとは思っていないが、せっかく来てくれたのに「出てるだけ」というのはもったいない。(もっとも昔の日本喜劇はストーリーラインの妙よりも、これだけのメンツを揃えたのだから彼女たちの往年のご活躍をオマージュできるようなパロディも入れたらよかったんじゃないかとも思う。本作では杉本美樹は不良っぽくもなければ拷問もされない。児島美ゆきのスカートはめくれない(パンツだし)。牧れいもアクション係ではない…。必ずしもパロディが良いなどとは思っていないが、せっかく来てくれたのに「出てるだけ」というのはもったいない。(もっとも昔の日本喜劇はストーリーラインの妙よりも、"出てるだけ"でうれしい俳優の織りなす妙をたよりにしていた感じはある)
あと、ファッションをもっと凝ればよかったなあと思う。ファッションほどセクシャリティを雄弁に語るアイテムもないのに、洋裁学校が舞台にもかかわらず当時の流行に押されるまま(<タートルネックにオーバーオールとか丈の長いワンピといういでたちがもっぱら)、ホッパンやタイツなど、美脚が強調されるファッションが皆無で、それがお色気コメディを狙った割にはいたずらな制限を与えており、画面がさみしい。
ついでに言うと、本作のお色気シーンはたいがいセクハラなどによる「行為」でのみ表現されている。パーツがクローズアップされることがないのでホーン・ユキも宝の持ちぐされ。(もっと言うと前述の東八郎と牧れいのシーンは特撮ファンの間では貧乳で高名な彼女にわざわざそのシーンを当てるのもどうかと思う。)ついでに言うと、本作のお色気シーンはたいがいセクハラなどによる「行為」でのみ表現されている。パーツがクローズアップされることがないのでホーン・ユキも宝の持ちぐされ。(もっと言うと前述の東八郎と牧れいのシーンも特撮ファンの間では貧乳で高名な彼女にわざわざそのシーンを当てるのもどうかと思う。)
せっかく用意したお膳立てや道具で、'''うまく遊べていない'''のであります。
映画史にさん然と輝く喜劇映画をかつてリリースしてきた東宝としては、このような「他社(東映)のような」やんちゃな芸風の喜劇作りは徹底的に苦手だったのではと思う。時代が許してるのに、東宝が頑なにカルト映画に手を出せなかった。映画史にさん然と輝く喜劇映画をかつてリリースしてきた東宝としては、このような「他社(東映)のような」やんちゃな芸風の喜劇作りは徹底的に苦手だったのではと思う。時代が許してるのに、頑なにカルト的なノリに手を出さなかった?
こうした消化しきれない板挟み感において、右っぽい古澤監督は、こんな軟派な風潮が今後も続くようじゃこうした消化しきれない板挟み感において、右っぽい古澤監督は、こんな軟派な風潮が今後も続くようなら'''もう、いやんなっちゃった'''から本作でメガホンを置いてしまってるのじゃないだろうかなんて勘ぐった。ということで本作でメガホンを置いてしまってるのじゃないだろうかなんて勘ぐった。
検討稿ではメインで暗躍する先述の大野事務長も、公開時の出番はあらかた当時人気絶頂のマジシャン伊藤一陽の検討稿ではメインで暗躍するはずだった先述の大野事務長も、公開時の出番はあらかた当時人気絶頂のマジシャン伊藤一陽の[[清水一学]]秘書の出番に変えられており、伊藤はひんぱんに登場しては流行語「なにかごしつもんは」を連発している。秘書に出番を取られており、伊藤はひんぱんに登場しては流行語「なにかごしつもんは」を連発している。
タモリが「空飛ぶモンティ・パイソン」でデビューし、「欽ドン」が東村山音頭としのぎを削っていたこの頃、もはやテレビの人気に力を借りないと笑いが取れなかったのかもしれません。
テレビで人気絶頂のドリフターズが、本作公開前年にシリーズ映画の幕を下ろしている。そのかわり?に翌77年にフジテレビで「ドリフ大爆笑」が開始。テレビで人気絶頂のドリフターズが、本作公開前年(1975年は洋画興行収入が邦画興行収入を越えた年だそうであります。)にシリーズ映画の幕を下ろしている。そのかわり?に翌77年にフジテレビで「ドリフ大爆笑」が開始。
そのドリフ映画を併映していた「男はつらいよ」シリーズだけがつまづきながらも頑張っている(個人的には森川信の死後は75年の「寅次郎相合い傘」までが、なんとか全力疾走できてた気がする。ン〜「夕焼け小焼け」までかなっ)。そんな時代背景。日本喜劇映画ひん死の時代であります。

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