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つか版・忠臣蔵

499 バイト追加, 2010年7月18日 (日) 20:19
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{{Cinema|制作=テレビ東京|公開=1982|内蔵助=平田満|星=2|頃=}}
原作、脚本、演出つかこうへい。
 
ドタバタ喜劇と紹介されてるんだけど…。
80年代って中盤からバブルくらいにかけて「8時だヨ!全員集合!」や「吉本新喜劇」がすたれ始めて、舞台で表現される笑いは迷走状態に入るが、その一方でアングラ演劇が再注目されはじめる。この頃はまだ大衆は「おなじみの笑い」を歓迎していた。この「つか版」が公開になった同年のドリフ大爆笑のコントのネタは粒ぞろいである。とはいえ、新しいものに飢え始めてる頃でもあったようでもある。新番組「オレたちひょうきん族」にもチャンネルを合わせ始めているのだ。 そんな時代背景に生まれた本作品は、「お笑い」と言うにはこむずかしいセリフが並び、呑気に笑ってみていられる「喜劇」とはいささかおもむきが違う。 観客を楽しませよう、笑わせようというサービスよりも、演じてるほうが気持ちよがってる印象が強い。なんだか役者の芝居の自習を延々と見せられてる感じ。「コメディアンが客を笑わせようとしてる」のではなく、「利口そうな役者が「喜劇」という課題をクリアしようと一生懸命になって汗をかいている」かんじ。これじゃ笑えない。
本作はまさにそのアングラ喜劇芝居を見てるような感じで、観客を楽しませよう、笑わせようというサービスよりも、演じてるほうが気持ちよがってる印象が強い。なんだか役者の芝居の自習を延々と見せられてる感じ。「コメディアンが客を笑わせようとしてる」のではなく、「利口そうな役者が「喜劇」という課題をクリアしようと一生懸命になって汗をかいている」かんじ。これじゃ笑えない。
のべつ役者がぎゃーぎゃー言ってるか、オトボケふうの台詞のキャッチボールを繰り返す作風にはなんとなく'''ゆとりが無い'''。汗びっしょりで、一見捨て身かと思うとどこかプライドが抜けなくて笑いに徹していない役者もいるし、とにかく「ひょうきん族」時代の幕開け的な、ゆるい喜劇。。汗びっしょりで、一見捨て身かと思うとどこかプライドが抜けなくて笑いに徹していない役者もいるし、とにかく笑いに不器用な時代の幕開け的な、ゆるい喜劇。
風間杜夫が慢性的に'''必死でひたむきなのが気の毒'''で、松坂慶子が素直な態度でがんばってるのがかいがいしい。
放送の2ヶ月前に公開された映画「蒲田行進曲」もそんな印象だったなあ(演出家は違うけど)。これって「おなじみ」な芸風で、ファンにしてみれば「待ってました」てかんじで嬉しかったんだろうか。
 
劇中劇の大石内蔵助=岡本麗が印象によかった。
劇中劇の大石内蔵助=岡本麗が印象によかった。このあと、時代的には80年代半ばからバブルにかけて小劇団やアングラ演劇の人気がグイグイ出始め、おいやられるように「8時だヨ!全員集合!」や「吉本新喜劇」がすたれる。

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