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さて、テレビ版のおはなしは劇中劇の「マクベス」をお茶の間向きに「忠臣蔵」に変えており、そのことがとりもなおさず、このコーナーで本作品を取り上げようと思ったキッカケでもあります。老役者をバックアップするというプロットを排除し、純粋に舞台裏で起こるアクシデントだけに的を絞って構成されている。舞台版とは相当違うストーリー。それでも相変わらず布石の置き方も上手ですし、お話は大変おもしろい。
あと、失敬な言い方なんですが、'''徹底的に美女が不在徹ッ底的にイイ男&イイ女が不在'''なんですね。男は見ようによってはイケメンが出てるんです。そういうところで華がまったく無い上に、主役の西村雅彦が舞台版より遙かに物静かな陰険な役どころになってて、笑いが一切排除されてる。近年の三谷作品はコワイキャラクターでも間抜けな笑いどころがキャラにあるのに、この西村は人が泣くほど怒鳴り散らしたりにらんだりと救いようがない。舞台版では現場で威張ってるのに女房に頭が上がらないというバランスが見事に笑いにつながってるのに。こういう演出がまた視聴者を笑いから遠ざけるムードを作ってます。監督は三谷幸喜を理解できないっつうより、根本的に喜劇が撮れないのかもです。なんです。そういうところで華がまったく無い上に、主役の西村雅彦が舞台版より遙かに物静かな陰険な役どころになってて、笑いが一切排除されてる。近年の三谷作品はコワイキャラクターでも間抜けな笑いどころがキャラにあるのに、この西村は人が泣くほど怒鳴り散らしたりにらんだりと救いようがない。舞台版では現場で威張ってるのに女房に頭が上がらないというバランスが見事に笑いにつながってるのに。こういう演出がまた視聴者を笑いから遠ざけるムードを作ってます。監督は三谷幸喜を理解できないっつうより、根本的に喜劇が撮れないのかもです。
さて、劇中劇の忠臣蔵は「ブラボー忠臣蔵」というアバンギャルドなものにアレンジされてる設定なので、それがツッコミどころの免罪符になっており、もう自由でいいわけでして、忠臣蔵であって無いような感じになっておりました。