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峠の群像

3 バイト除去, 2010年6月6日 (日) 14:09
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忠臣蔵がキライというヒトの中には「出てくる人がみんな立派すぎる」という点を上げる人いる。深作欣二監督などもそう言ってた。
この「峠の群像」は登場人物がひじょうに人間くさく描かれており、赤穂事件にまつわる「どうして」を、それらしいエピソードや人物描写で物語を構成することにより、どんな人だって正しいときや間違ってるときはあらぁな。というスタンスをつらぬきながら「とりたてて立派なわけではない」ヒトたちが討ち入りという目標に向かってどんどんまとまっていく忠臣蔵を完成させた。まさに画期的と言っていい傑作。この「峠の群像」は登場人物がひじょうに人間くさく描かれており、それらしいエピソードや人物描写で物語を構成することにより、どんな人だって正しいときや間違ってるときはあらぁな。というスタンスをつらぬきながら「とりたてて立派なわけではない」ヒトたちが討ち入りという目標に向かってどんどんまとまっていく忠臣蔵を完成させた。まさに画期的と言っていい傑作。
オーソドックスな忠臣蔵ストーリーの講話的なエピソードを、もしも実社会で置き換えたらという実験がなかなかうまくいっており(いわゆる新解釈って言うんでしょうね)、連絡の行き違いから畳替え事件が起こり、そのことで連絡の行き違いから畳替え事件が起こり、そのことで[[吉良上野介|吉良]]が[[柳沢吉保|柳沢]]に怒られるであるとか、浅野と吉良の重たい関係も会社でありそうな成り行きだったり、ラストのほうでもふつう[[上杉綱憲]]を制止する[[色部又四郎]]が率先して討ち入りされてる吉良家に出かけようとしたり。いろいろと「そりゃそうだろう。そういうことになるだろう」と見ていて興味深い筋立てを作っている。が率先して討ち入りされてる吉良家に出かけようとしたり。いろいろと「そりゃそうだろう。そういうことになるだろう」と見ていておもしろい筋立てを作っている。
また、大きな特徴としては「倒産後も塩田の経営存続はできませんか?」というテーマが大きく取り上げられていたり(原作者が経済評論家だからか)、ふんだんな斬新なアプローチが、なんだかどれも「ありそう」でおもしろい。
出演者の働きもいろいろ印象深い。また、出演者が奮闘している。
最大の魅力は緒形拳の演技で、この人はなんの役をやっても緒形拳なのだが、演技はみごとに登場人物になりきれる名優。心理描写が上手に描かれた内蔵助としては歴代ナンバー・ワンかも。最大の魅力は緒形拳の演技で、この人はなんの役をやっても緒形拳なのだが、演技はみごとに登場人物になりきれる名優。今回も「彼の内蔵助」を完成させている。
お家大変まではコミカルな要素も多かった昼行灯の彼が、赤穂藩がお取りつぶしとなり、うろたえ、迷いに迷い、耐えに耐える。そして討ち入りを決意してからは人相がすっかり変わってしまう。殺人者となる決心が演技に見て取れる。この、うろたえたり、精神状態が不安定になる内蔵助というのは見たことがない。まさに見所である。
また伊丹十三の吉良もよく、「峠」の内容は記憶してないが伊丹はよかった、という人も多い。
ジャニーズ勢がたくさんでており(ヨッチャン、ニッキ、ヤックン)、キョンキョンや三田寛子(アイドルが花を添えておりジャニーズ勢がたくさん出ており、さらに健闘している。[[矢頭右衛門七]]のヨッチャンは塩田経営のほうに最初は荷担しており、巻き込まれるように加盟する。[[清水一学]]のニッキは好青年で、[[伊達左京亮]]のヤックンは要領のいい饗応役。どれも斬新な演出だ。三田寛子(=京女。おかる)も出ている。京女。おかる)やキョンキョン(すぐばれる間者)も出ている。

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