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忠臣蔵 花の巻雪の巻

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{{Cinema|制作=東宝|公開=1962|内蔵助=松本白鴎松本幸四郎8th|星=5|頃=}}[[画像:Tawarabosi.jpg|thumb|役者絵:三船敏郎]][[画像:Toho.jpg|thumb|映画ポスター。かっけー!!]][[画像:Hananomaki.jpg|thumb|海外版ポスター(2014年フランス、ナントのサムライ展より)]] 
娯楽映画を自慢とする、東宝色の強い秀作。東宝ファン向け。
この時代の忠臣蔵映画は、どの映画会社びいきかでじゃっかん評価が決まってしまうところもあると思うが、本作品は最近若い後輩に見せたところ、すんなり入っていけたようです。見れば見るほどわかりやすい。必要なカットばかりでまとめられている。この時代の忠臣蔵映画は、どの映画会社びいきかでじゃっかん評価が決まってしまうところもあると思うが、本作品はことあるごとに若い後輩に見せてるが、すんなり入っていけるようです。見れば見るほどわかりやすい。必要なカットばかりでまとめられている。
明らかに他社と毛色の違う、新しい作り方の「東宝的な」忠臣蔵を作ろうとしてる印象で、それは成功しているように見える。東映が老舗のイタリア料理ならこっちはこしゃくな和風フレンチという感じ。明らかに他社と毛色の違う、新しい作り方の「東宝的な」忠臣蔵を作ろうとしてる印象で、それは成功しているように見える。東映が老舗のイタリア料理ならこっちはこしゃくな和風フレンチという感じ。(<なんだそれ。by後年の本人)
東宝時代劇となると東映よりじゃっかん堅い作りこみだが、当時の黒澤映画や社長シリーズやお姐ちゃんシリーズ、怪獣映画でおなじみの東宝スター勢揃い。無理くり総出演させてる割にキャスティングがうまくいってて、そういった意味で華やか。時代劇となると東映よりじゃっかん堅い作りこみ?だが、当時の黒澤映画や社長シリーズやお姐ちゃんシリーズ、怪獣映画でおなじみの東宝スター勢揃い。無理くり総出演させてる割にキャスティングがうまくいってて、そういった意味で華やか。
んま、それを言うと素晴らしい存在感の主人公・松本白鴎が仲間はずれなようだが、どのシリーズの人でもない彼をひっぱってきて内蔵助としていただいたのは正しかった気がする。どっかのシリーズから誰かを引っ張ってきようにもなんだか必ず障りがありそうなので。んま、それを言うと素晴らしい存在感の主人公・松本幸四郎(のちの松本白鴎1st)がアウェイに感じるかもだが、どのシリーズの人でもない彼をひっぱってきて内蔵助としていただいたのは正しかった気がする。偏らないから。
余談だが東宝娯楽映画といえばクレージーキャッツの映画シリーズも忘れてならないが、1本目の「ニッポン無責任時代」が本作と公開年が同じで、その後人気シリーズとして屋台骨を支えるものの、この時点では東宝映画への貢献は無いのでクレージーのメンバーの出演はない。<small>(註01)</small>
変わったアプローチがいくつもあるのも特徴で、まずオープニングからしてお公家さんたちの下向途中の'''宿'''、という独特な変化球*<small>1(註02)</small>。プロローグを宿屋の主人のモリシゲにまかせて良い掴み。
その他にも、あまりほかの映画では描かれないシーンがいくつか(赤穂城開城にあたって、戦争になるかもと恐れをなして逃げる民衆のモブシーンなど*<small>2(註03)</small>)あってすごく個性的。
[[萱野三平]](現・中村吉右衛門)の最後や「大石東下り」、(中村吉右衛門2nd)の最後や「大石東下り」、[[高田郡兵衛]]や[[寺坂吉右衛門]]の人生などにオリジナルアレンジが加わってるが、これは賛否両論だろうなあ。東宝の持ち味を出すにはこうしたアレンジがよかったのかなあ。あたしは定石通りやってほしかったっす。<small>(註04)</small>
*1、2…オープニングが勅使下向だとか、モブシーンとかは8年前の「ただしこの作品は公開当時の興行成績がかろうじてベストテンに入っているものの下位で振るわず、これまで他社(東映や大映)が首位だったのもあり、東宝三十周年の独参湯にはならなかったのは残念。『キネマ旬報』誌上では「柄にもない」「まともすぎる」と酷評されていたそうである。     <附言> ・Wikipediaでは、劇伴にゴジラのテーマのモジリがあると、わざわざ説明しているが、そんなこと言ったら本作のBGMなんて東映映画「徳川家康」('65)のメインテーマ曲にモジリでもなんでもなく、'''ほぼ'''まんまのメロディが使われてるのがありますし、伊福部昭先生は使い回しは日常なのであります。(そもそもゴジラのテーマは喜劇映画「社長と女店員」('49)のテーマ曲である)  ・[[堀部弥兵衛]]を演じている小杉義男の項目では、三船敏郎との共演作品は太字で表示されているはずが、令和二年現在、なぜか本作では共演してないことになっている。(一緒にいるシーンは、たしかに無い)  その、小杉義男さんだけど…黒澤映画にも本多猪四郎作品にもご常連のベテランだが、[[堀部弥兵衛]]?…存在感と役柄にどうもギャップがある。東映で薄田研二さんがやってる弥兵衛を、名バイプレイヤーの小杉さん(好きだけど)…。蕎麦屋をやってる藤原鎌足じゃダメだったんだろうか。のちにミフネ版で弥兵衛を演じる有島一郎は若大将とのからみで[[多門伝八郎]]で良いから仕方がないとして、じゃあ東野英治郎や左卜全が出てないけど、彼らでは?ん〜ただ、出番がほとんど無いぶん、比重がおかしくはなりそうではあるが…(これで悩むのが、好き)     註01…数カ月後に本作の公開が控えてるので宣伝を意識してか、「ニッポン無責任時代」には「忠臣蔵」というワードが数回出てくる。 註02,03…オープニングが勅使下向だとか、モブシーンとかは8年前の「[[忠臣蔵 花の巻・雪の巻 (松竹)]]」でも、あるっちゃあ、ある。それにしてもまったく同じ題名で特徴的なシーンがかぶるというのはなにかのご縁でござるかな?」でも、あるっちゃあ、ある。 それにしてもまったく同じ題名でこの映画の公開前年に松竹から東宝に移籍した白鴎を内蔵助に立てて、特徴的なシーンまでかぶるというのは、なにかしら挑戦的なキナ臭さを感じる。 註04…最初の記述から8年ほど経って、あらためて観ますと、高田の結末と本筋とのカラミが実にみごとで、そのあとのシーンとの流れもうまく機能していて、いまは好き。 「大石東下り」は未だに気になる上に、あるシーンで大幅に削除されたことが伺える。 大石内蔵助は、[[垣見五郎兵衛]]でも[[立花左近]]でもない、尾花光忠という、忠臣蔵ファンには聴いたこともない人物の名を語って東下りをするのだが、本物の尾花光忠が現れて「いつもの」パターンになるのではなく、尾花と面識のある地元の役人が会いに来る。これを宿屋の主人であるモリシゲが間に入って、大石に会わせまいとするのだが、その手管(実際にご覧になってご確認ください)と、大石をかばおうとする根拠が、ちょっと弱い。 まんまとごまかされて宿屋をあとにする役人だが、その際になぜかみな、酔っ払っている。おそらく、たらふくごちそうをされて煙に巻かれたのだろうと予想できるが、そのシーンが無い。   
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