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赤穂浪士 天の巻・地の巻

129 バイト除去, 2021年10月10日 (日) 12:48
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 新しい新しいと言いながら決してアヴァンギャルドではなく、出来上がりは良い意味で「地味」。松田定次監督的にとってもじっくり撮ったお気に入り作品<small>(「キネマ旬報No.1072」/「松田定次の東映時代劇」ワイズ出版)</small>) であるそうだが、これがそのままビギナーにはおとなしく写ってしまうのだろうなと思った。内匠頭の東千代之介も堀田隼人の大友柳太朗も他作品に比べるとなにか一服盛られてるんじゃないかと思うほどローテンションの抑え気味の演技で、これがプラスに働いて良い結果にはなっているのだが、作品全体に働くものがなしさを生んでいる。
 中村錦之介は、それまで「紅孔雀」でヒーローだったのに、本作で打たれっぱなしで脱盟者の小山田庄左衛門となり、ファンが戸惑った 中村錦之介は、それまで「紅孔雀」でヒーローだったのに、本作で打たれっぱなしで恋に生きる、和事系の脱盟者の小山田庄左衛門となり、ファンが戸惑った<small>(出典:1944年生まれのおともだちの感想)</small>。
 そう。それで思い出しましたが、本作はこれまで子供映画路線っぽさもあった東映の新しいアプローチも感じる。
 で、やっぱり2時間半ほどにまとめてるので[[蜘蛛の陣十郎]]と堀田隼人が[[千坂兵部]](の役者さんがいま見るとひじょうに良い)の隠密になるところは、原作を知った上であらためて観てみてもあっさりしているし、あれだけキャラを魅力的に描いておきながら後半に出番が少なく、惜しい。
 結局、新藤兼人がトライしようとした部分がいじくられたために、堀田たちの出番にひずみを残してしまったのではないか。 ・・・それでも、なんやかやで、星を一個増やしました。(^^)・・・とはいえそれでも、なんやかやで、良い感じにはまとめている。

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