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元禄忠臣蔵
,編集の要約なし
おなじみなシーンのようでじつは見たことの無いアプローチ、みたいな独特の味わいがあります。
これがシリーズの最初なんだと思ってあらためて「最後の一日」を「単品」として見ると、やっぱチカラ入ってますし、今まで芝居で仮名手本が主流だった時代に、新歌舞伎なんつってこの「最後の一日」が上演された昭和初期の観客の気持ちを探るとおもしろく、当時としてはやっぱ斬新だったんだったろうなと思った。どのセリフも興味深く聞けるし。
おはなしは「全員切腹」という壮絶な末路の前に、繊細なラブストーリーを持ってきてるのだが、そういうセンスが素晴らしい。ここは泣きます。(この段だけ映画化されているこの段だけ[[元禄忠臣蔵 前篇・後篇|映画化]]されている)
きっと、「最後の一日」があんまり良かったんでプロデューサーから「ほかも全部書いて」って真山青果は言われたんでしょうなあ。