桃井若狭助

提供: Kusupedia
移動先: 案内検索

桃井若狭助【ももい わかさのすけ/もものい わかさのすけ】

歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」キャラ。

高師直(=吉良)からイジメを受けた石見国津和野(島根県)藩主。

塩冶判官(=浅野)の同僚。味方。


将軍の弟をまねいての鶴岡八幡宮でのイベントで上司の高師直に対しズケズケ「正しい」コトを言ってのけたことから逆鱗に触れ、満座でバカにされたりする。

血の気の多い桃井は屋敷に帰ってから家来・加古川本蔵に「俺、明日あいつ、やるから」と告白する。

本蔵は機転を利かして桃井へのイジメが止まるよう、師直に付け届けをして裏から手を回すので、いじめは止む。

が、おかげで矛先が塩治判官=浅野に向いてしまう…。


原作では討ち入りの際、師直の首を取ってみんなしてその場で焼香をあげてるところへ駆けつけ、師直の弟が攻めて来るので菩提寺へ退避させる役どころでラストにもう一回出てくるとか。(2009末の松竹座での仮名手本はラストシーンの焼香が師直邸だったと聞いたが、でてきたのかなあ、桃井さん…)


亀井茲親(亀井隠岐守)は桃井若狭助によく似たキャラで講談に出てくる実在の人物。

「一緒に饗応役」という点だけ似てる立場からか伊達左京亮がモデルと書いてあるものもあるが、伊達さんは人間関係的にはまったく共通するところは無い。


大忠臣蔵」では、刃傷の現場に居合わせて「殿中でござる」と塩冶判官をはがいじめにした本蔵に「武士の情けを知らんやつ」と怒る。「浅野君がやってなきゃ、俺がやってたわい!」

サラリーマン忠臣蔵」では三船敏郎が演じた。


名前的にイメージとなってる「太平記」に出てくる南北朝時代に生きた若狭国の守護・桃井直常(ただつね)は、塩冶高貞の奥さんに横恋慕した高師直の作戦で高貞を謀反人として追い詰め、討ち取った人。

その後、桃井は親分の足利直義について、対戦相手・足利尊氏のとこの師直とは戦争で大いにぶつかる。

ちなみに桃井直常の孫はヒット曲「幸若舞(こうわかまい)」のシンガーソングライターとされる。


関連項目