10,720
回編集
差分
提供: Kusupedia
編集の要約なし
しかし、どうしたことかこのテレビ版、舞台版で感じられた満足感がチョット伝わってこない。というか、「え?この時間はナニ?」というようなもてあましたような時間が随所にちりばめられており、脚本と撮影の尺があってないかのごとき雰囲気。いったん気になり出すとカットのタイミングがいちいち遅くかんじる。まるで脚本を書き上げたあとに放送時間が変更になって伸びたんで各シーンを長めに編集した?というほどに間延びしていて、はたしてキャラクターたちが舞台裏で奔走したことはハプニングを解決したといえるのだろうか?と疑問が残るほど。特に最後は「アレ?テープ余った?」とテレビにつっこみたくなるシーンがダラダラ続く。
あと、失敬な言い方なんですが、'''徹底的に美男美女が不在徹底的に美女が不在'''なんですね。そういうところで華がまったく無い上に、主役の西村雅彦が舞台版より遙かに物静かな陰険な役どころになってて、笑いが一切排除されてる。コレがまた独特なムードを作ってます。監督は三谷幸喜を理解できないっつうより、根本的に喜劇が撮れないのかもです。なんですね。男は見ようによってはイケメンが出てるんです。そういうところで華がまったく無い上に、主役の西村雅彦が舞台版より遙かに物静かな陰険な役どころになってて、笑いが一切排除されてる。近年の三谷作品はコワイキャラクターでも間抜けな笑いどころがキャラにあるのに、子のにしみらは人が泣くほど怒鳴り散らしたりにらんだりと救いようがない。舞台版では現場で威張ってるのに女房に頭が上がらないというバランスが見事に笑いにつながってるのに。こういう演出がまた視聴者を笑いから遠ざけるムードを作ってます。監督は三谷幸喜を理解できないっつうより、根本的に喜劇が撮れないのかもです。