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赤穂浪士

サイズ変更なし, 2009年7月8日 (水) 04:54
編集の要約なし
[[画像:hyobu_s.jpg|thumb|'''役者絵:市川歌右衛門''']]
先年の「[[赤穂浪士 天の巻・地の巻]]」(と「[[忠臣蔵 桜花の巻 菊花の巻]]」)のイイトコ取りのやきなおしだが。それが傑作に仕上がった大作。WEB上で見かけるファンには前作の落ち着いたかんじがイイという人もいるが、かなり「別物」。」)のイイトコ取りのやきなおしだが、それが傑作に仕上がった大作。WEB上で見かけるファンには前作の落ち着いたかんじがイイという人もいるが、かなり「別物」。
同じ原作で同じ監督。堀田隼人の大友柳太朗や吉良上野介の月形龍之介は続投だし、制作意図は?って最初思ったんですが、せっかくのいいネタだし、東映のスタイルが確立したし、創立10周年だからパワーアップしてもう一回やろうよ!というノリだったのかなんなのか、'''ひじょうに華やかなエンターテインメントひじょうに華やかなエンターテインメントに進化'''に進化している。ビジュアル的に必要な部分にちゃんと金がかかってて豪華だし、日本語わからない人も見てて楽しいんじゃないだろうか。ていうか逆に、日本語がわかっても忠臣蔵ビギナーのほうがキツイ。この作品はしている。ビジュアル的に必要な部分にちゃんと金がかかってて豪華だし、日本語わからない人が見ても楽しいんじゃないだろうか。ていうか逆に、本作品は日本語がわかってても忠臣蔵にビギナーだとキツイ。この作品は'''かなり「忠臣蔵」が頭に入ってるヒト用'''に構成されている。そして滑舌の悪い俳優が意外に多いしw。
林家木久扇師匠がよく「フルスロットルの片岡千恵蔵や大河内伝次郎はなにをしゃべってるのかよくわかんない」って言うがほんとうで、こういうとき東映のDVDも字幕が出ればいいのになあと思う。
しかしセリフ自体もよく練られていて(脚本:小國英雄)あとからアレコレ思い出される印象深いものが多い。しかし脚本(小國英雄)もよく練られていてあとからアレコレ思い起こされる印象深いセリフが多い。
とにかく脚本も音楽も演出、撮影、編集など映像素人が見ても随所に「必要」な作業が申し分なくなされており、プロの映画人の仕事という感じ。
出てくる俳優陣がどなたも素敵。若い人が見ると初めのうちは片岡知恵蔵と市川歌右衛門の区別が難儀だろうが、とにかく、適材適所の配役が「キャラクター大合戦フェスティバル」という感じでまとまっており甚だ楽しい。看板役者をうんと引き立てて、見せ場をいっぱい楽しめる。
劇中のキャラも内蔵助のライバル千坂兵部や、職人のお兄ちゃんのエピソードをふくらませたことで、元来のストーリーにはじゃっかんアレンジが加わっているものの「忠臣蔵」のいいところを保ちつつ、生き生きしてる。で、おそらく肝心の堀田隼人って原作(読んでないので知らないんですが)と違うんじゃないかと思いますが、と設定がいささか違うんじゃないかと思いますが、[[赤穂浪士 天の巻・地の巻|前作]]よりこっちのほうが好きです。
タイトルに反して浪士そのものは[[片岡源五右衛門|ゲンゴ]]と[[堀部安兵衛|安兵衛]]のみしかスポットライトが当たっていない(あえて言うなら、あとは[[大石主税|主税]])。それでもじゅうぶん楽しめる。
とにかく、近年の忠臣蔵ではあまり物語作りの上で重要視されない(現代人に伝わりにくい)主君と家臣たち(義士たち)の関係性がよく描かれており、彼らのいじらしさやかいがいしさが、ラストの「討ち入り」に、いい振り幅で反映されている。そもそも本作の登場人物は喜怒哀楽がはっきりし、良く喋り、'''どのキャラも「人間っぽい」'''演出がなされている。なので映像は絢爛だが歌舞伎よりも浪花節に籍の近いぬくもりを感じる。
よく喋る一方で一つも台詞のない「ため」=要所要所の「腹芸」も見事!特に田村邸は涙が止まらなかった。
良く喋る一方で一つも台詞のない「ため」=要所要所の「腹芸」も見事!特に田村邸は涙が止まらなかった。
DVDで何度か見ていて中身は知っていたが、新宿の映画館で「東映時代劇まつり」をやった際にスクリーンでも見たが、ずいぶん印象が違った。このころの脂の乗った日本映画は、やはり大画面にかぎりますね。すみずみまで行き届いた色彩構成が見事なのだ。おうちで見るなら30インチ以上のモニターを推奨するものであります。
DVDで何度か見ていて中身は知っていたが、新宿の映画館で「東映時代劇祭」をやってた際にスクリーンでも見たら、ずいぶん印象が違った。このころの脂の乗った日本映画は、やはり大画面にかぎりますね。すみずみまで行き届いた色彩構成が見事なのだ。おうちで見るなら30インチ以上のモニターを推奨するものであります。 DVDのとき気づかなかったんだけど、どう見てもチャンバラトリオの頭(かしら:南方英二)が出てる気がして、帰宅してタイトルロールだけ確認したらDVDのとき気づかなかったんだけど、どう見てもチャンバラトリオの頭(かしら:南方英二)っていう感じのヒトが出てたんで、帰宅してタイトルロールだけ確認したら[[千馬三郎兵衛|出てました〜]]!!錦之介さんの付き人やってらしたんですね。
当時の差し歯の材質の限界が、萬屋錦之介(役者として本作において八面六臂の活躍をするMVP)の前歯に見て取れる。

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