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三段目

484 バイト追加, 2016年12月15日 (木) 23:05
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道楽が過ぎて勘当された若旦那が知り合いのすすめで紙屑屋を手伝うが、クズから拾う個人情報に気を取られ、挙句踊り出したりするばかばかしいお噺。
CD「落語仮名手本忠臣蔵」に収録されてるが、忠臣蔵の内容が拾えない。
ライナーノートを見てみたら東京の落語家・三遊亭圓朝(1st)の噺をうつした「圓朝全集」に、若旦那がクズの中から三段目の義太夫本を見つけて、役者のマネをしてドタバタやってると外科の医者が止めに入るので「我をとどめしは[[加古川本蔵|ホンゾウ]]か」というと「いいや外療(げりょう)だ。」…と、サゲたバージョンがあったのだと言う。明治時代の土橋亭里う馬の落語の本には、若旦那が紙くずの中から鸚鵡石(歌舞伎狂言の名せりふを集めた小冊子)を見つけて三段目をひとりでドタバタ演じてるところへ、若旦那の気が変になったと心配した外科が止めに入る。
本草学(【ほんぞうがく】…中国で発達した医薬に関する薬草学=内科)と、外科の古い言い方でサゲたというのが元ネタだそうでありますが、大正時代のファンはソレ、理解できたのでしょうかw。(武藤禎夫氏の著書によれば明治時代ですでにわかりにくくなっているとある。)「俺を抱きとめたのは[[加古川本蔵|本蔵]]かっ」「なあに外科でございます」
そんなゆかりもあって?、全然忠臣蔵は出てこないけど参考までに上方の桂小文治(2nd)バージョンがCDに収録されている。と言うサゲ。枕で「只今の内科を'''本道'''と申しました時分のお話でございます」と断っているが、つまり本道と本蔵をかけたダジャレ。
聴いたバージョンは全く忠臣蔵ではないサゲになってるものの、とちゅうで若旦那が紙クズをより分けながら「すけさん こまもの うらんすか♪」と陽気に歌っているシーンが有る。現代鑑賞のできる「紙屑屋」のサゲは変わっているが(たとえば「あんたはよほど人間のクズだなあ」「へい。より分けております」など) 元々はれっきとした忠臣蔵ネタなのだ。
コレ「大阪尻取り唄」の一部だそうで、もうちょっと前から歌ってくれれば、「ちうぎのさむらい ゆらのすけ すけさん こまものうらんすか」と、かろうじて忠臣蔵にかかるのだったんだがなあ。CD「落語仮名手本忠臣蔵」に「紙屑屋」は収録されているがそうした三段目のくだりは無い。ライナーノートには三遊亭圓朝(1st)のバージョン(噺をうつした「圓朝全集」)を引用している。上記と同じシチュエーションだが、そこでは「我をとどめしは[[加古川本蔵|ホンゾウ]]か」というと「いいや外療(げりょう)だ。」…と、サゲたと言う。 本草学(【ほんぞうがく】…中国で発達した医薬に関する薬草学=内科)と、外科の古い言い方。 ともかく武藤禎夫氏の著書にも「明治時代でこのサゲはすでにわかりにくくなっている」そうです。  さてCD「落語仮名手本忠臣蔵」の上方の桂小文治(2nd)バージョンには、とちゅうで若旦那が紙クズをより分けながら「すけさん こまもの うらんすか♪」と陽気に歌っているシーンが有り、コレは「大阪尻取り唄」の一部だそうで、もうちょっと前から歌ってくれれば、「ちうぎのさむらい ゆらのすけ すけさん こまものうらんすか」と、かろうじて忠臣蔵にかかるのだったんだがなあ。

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