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首を回してエヘンエヘン言いながら主演者の説明をする。わりと悲劇が続く仮名手本なのにめちゃめちゃ愉快。元が人形浄瑠璃だった名残(ちなみに文楽では口上は人間がやる。)。
「鶴ヶ岡八幡宮の場」。
'''兜改め'''
鶴岡八幡宮のリフォームを祝ってのイベント中、偉いじいさん[[吉良上野介|高師直]](こうのもろなお)と接待係の[[桃井若狭助|桃井]]君がヘンな空気になる。最初は、いじめられるのがあとで刃傷を起こす[[浅野内匠頭|塩冶判官]]ではないという、興味深いアレンジ。
「プロローグ!」てかんじでパーッときれいなビジュアルが印象的。幕が開くとおばさんのお客さんが「ふぁ〜」と喜ぶ。
文楽版(がオリジナル)を見たら舞台構成がまったく同じなのでおもしろかった。歌舞伎はオリジナルを意識してか、最初は動かない演者がだんだん人形に魂が入っていくように徐々に動き出すという、ワクワクする演出(人形ぶり?)。今で言えば、漫画が実写になったイメージ。。今で言えば、漫画が実写になったイメージ。(だいじょ、という言い方も人形浄瑠璃のかんじ)
「桃井館の場」。
'''力弥使者''' '''梅と桜'''
お使いに来た大星由良之助の息子[[大石主税|力弥]]を[[加古川本蔵|加古川]]さんちの娘[[小浪]]がむかえて恥じらいの接待。若いカップルの仲良しぶりがここで出てくる。
人形浄瑠璃では本蔵が庭の松の木を切って「この通りさっぱりとやっちゃって下さい」とエールを送ったあと、桃井くんを寝かしつけたあとで馬にまたがり塩冶さんちに出掛けるところで終わるが、歌舞伎(86年)では場面が桃井邸ではなく建長寺書院の場となっており、本蔵がエールを送ったあと桃井くんは花道を去るが、途中で呼び止め、床の間の盆栽の松の枝を切って「こんなかんじでね」とあらためて応援する。で、幕になる。
通称「落人」。清元「道行旅路の花聟」
華やかな舞台美術。前半は日舞。裏門に続く[[早野勘平]]が[[お軽]]の実家に逃避行するエピソード。
検索しても出てこないようなマイナーな場で、この記述は昔の脚本を参考にしました。ビジュアルで見たことがあるのは浮世絵だけ。
ちなみに、昭和初期の脚本を見ると由良之助ではなく[[不破数右衛門|数右衛門]]が長持ちから飛び出すバーションもあるようで、「最近の型」と紹介している。
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