仙石伯耆守

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役者絵:神山 繁
東京虎ノ門の仙石邸跡。近所のニッショーホールにモニュメントがある。

仙石伯耆守【せんごく ほうきのかみ】…幕府大目付。

討ち入り後にメンバーが上野介のクビを持って泉岳寺に行ってる間に、吉田忠左衛門冨森助右衛門のふたりがこの仙石邸に自首した。


泉岳寺に立てこもってた赤穂義士たちは4キロ歩いて仙石邸で武装解除。

石高の多い順に4つのお屋敷に分けられて沙汰を待った。「元禄繚乱」ではわけられるとき義士たちが「父上!」「兄上!」と別れを惜しんで去っていく肉親に声をかけるシーンがあり、印象的。この作品ではアンチ柳沢吉保だからという情報から、この人のところに自首することにしたが、浅野家と遠い親戚筋だったという説がある。


最後の忠臣蔵」ではひととおり役目を終えて、あとから自首してきた寺坂吉右衛門をしばらく預かっているが、放免する。


講談では、松の廊下事件のあと、浅野本家の松平安芸守から「上野介んちが夜な夜な放火にあうから江戸城より遠くに引越させたほうがいい。でないと仙石様の責任に」などと脅かされてその気になり、老中・稲葉美濃守(いなばみののかみ)に進言。伝言ゲームで結局将軍は上野介の隠居を決め、討ち入りがたいへんしやすくなった。という逸話がある。


4つのお屋敷

大石内蔵助吉田忠左衛門原惣右衛門片岡源五右衛門間瀬久太夫小野寺十内堀部弥兵衛礒貝十郎左衛門近松勘六潮田又之丞冨森助右衛門赤埴源蔵矢田五郎右衛門大石瀬左衛門早水藤左衛門奥田孫太夫間喜兵衛


大石主税堀部安兵衛中村勘助菅谷半之丞不破数右衛門千馬三郎兵衛岡野金右衛門木村岡右衛門貝賀弥左衛門大高源五


岡嶋八十右衛門吉田沢右衛門武林唯七倉橋伝助村松喜兵衛杉野十平次勝田新左衛門前原伊助間新六郎小野寺幸右衛門


間瀬孫九郎間十次郎奥田貞右衛門矢頭右衛門七村松三太夫神崎与五郎茅野和助横川勘平三村次郎左衛門